神聖な8種の合金であるアシュタダートゥで作られた、第三の性の人々にとっての守護神であるバフチャラー・マーター女神像です。
バフチャラー・マーターは、インドのグジャラート州やラージャスターン州で広く信仰されるヒンドゥー教の女神です。
純潔や多産、正義や誠実、勇気や変容の象徴とされています。
注目すべきは、バフチャラー・マーターがトランスジェンダーや第三の性とされるヒジュラーの人々にとっての守護神とされていることです。
社会の中で周縁化されがちな彼らにとって、バフチャラー・マーターの神話は霊的なよりどころとなり、尊厳を与えてくれる存在です。
言い伝えによれば、名誉への献身で知られるチャーラン族のバフチャラーが姉妹たちと旅をしていた際、盗賊に襲われそうになります。
バフチャラーは名誉を守るために自らの乳房を切り落とし、命を絶ったとされます。
その直前、バフチャラーは盗賊に対し、「男であることを放棄し、女性の装いで自分を礼拝し、寺院を建てよ」と命じたと伝えられています。
この出来事は、性別の境界を越える行為が神聖な奉仕と結びつけられる象徴的なエピソードとして知られています。
また、別の言い伝えでは、生まれながらに不能であったある王子がバフチャラー・マーターに祈願したところ、「女性の姿で私を信仰すれば癒される」との啓示を受けたとされます。
王子がそれに従うと、王子が抱えていた困難は解消されたと伝えられます。
バフチャラー・マーターは四本の腕を持ち、剣や三叉の槍、経典、祝福の印を携え、鶏を乗り物としています。
その厳しくも優しいまなざしは、帰依者に勇気と導きを与えると信じられ、人々は子宝、健康、アイデンティティの確立を願って祈りを捧げます。
バフチャラー・マーターは、性別を超えたすべての存在に恩寵をもたらす女神として、今も深い信仰を集めています。
サイズ
高さ:約10.8cm
底部:約6.3cm×約4.4cm
重量:約176g
材質:アシュタダートゥ
※この商品は、インドでの受注製作品となっておりますので、納期まで一ヶ月前後かかる予定です。
デザインの細部は、画像と異なる場合がございます。
インドより出荷前に簡潔なプージャーが実施されますが、個人名でのプージャーをご希望の場合は、プラーナプラティシュタ・プージャーを合わせてご注文の上、ご祈祷名をお知らせください。