タイプーサムは、タミル暦のタイ月(1月〜2月)の満月に行われる祝祭です。
タイプーサムに関しては、複数の言い伝えがあり、そのうちの一つに、次のような言い伝えがあります。
昔々、聖仙や聖者を悩ますタラカースラという悪魔がいました。ムルガン神は、両親であるシヴァ神とパールヴァティー女神に呼ばれて、悪魔を倒すように命じられました。ムルガン神は、両親の祝福を受けて、悪魔退治に出発しました。彼は12個の武器を携え、その内の11個は父であるシヴァ神に、残り一つを母であるパールヴァティー女神に与えられました。ムルガン神は、悪魔タラカースラをタミル暦のタイ月、プーサム・ナクシャトラの日に倒したため、すべてのムルガン寺院でタイプーサムが祝われることになったということです。
他の言い伝えによると、シヴァ神とパールヴァティー女神の呪いにまつわる神話が有名です。シヴァ神がパールヴァティー女神に、マントラを授けた際に、ムルガン神はそれを盗み聞きしてしまいました。その過ちのために、息子であるにも関わらず、人の道を踏み外した者は罰せられなければならないという慣習に従い、パールヴァティー女神は彼に呪いをかけたのです。ムルガン神は、ティルパランクンドラムで苦行を行いました。彼の苦行に満足したシヴァ神とパールヴァティー女神は、彼の前に現れ、呪いを解きました。この呪いの解かれた日が、タイプーサムであると伝えられています。
このようにこの祝日は、ムルガン神(カールッティケーヤ、スカンダ、クマーラ、スブラフマニヤなどの異名がある)を礼拝するための特別な日といわれます。すべてのムルガン寺院において、特にムルガン神の6つの聖地である「アルパダイ・ヴェードゥ」においては、大変な苦行をもって祝われることで有名です。
このタイプーサムの吉日に、以下の6つの主要なムルガン寺院において、アルチャナ(神前において僧侶が名前を奏上する儀式)を実施します。
■プージャー(アルチャナ:神前において名前を奏上する儀式)実施寺院■
・バーラ・スブラマニヤスワミ寺院(ティルチェーンドゥル)
・ダンダユタパニ寺院(パラニ)
・スブラマニヤ・スワミ寺院(ティルタニ)
・スワミナータスワミ寺院(スワミマライ)
・スブラマニヤ・スワミ寺院(ティルパランクンドラム)
・スブラマニヤ・スワミ寺院(パラムディルチョライ)
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