・ルドラークシャの起源
・ルドラークシャをはじめに身につけるときは
・ルドラークシャFAQ
・お手入れと諸注意
・ルドラークシャと占星術
・ルドラークシャの薬効
・ルドラークシャの数珠について(シュリーマド・デーヴィー・バーガヴァタムより)
・ルドラークシャとレイキ
・ルドラークシャと血圧
・ルドラークシャ・ダウジング・セラピー
・ルドラークシャ vs 宝石
・ネパール産ルドラークシャ vs ジャワ産ルドラークシャ
・ルドラークシャ・レポート
ルドラークシャ(ルドラクシャ)は、学名をホルトノキ科インドジュズノキ(Elaeocarpus Ganitrus Roxb, Elaeocarpus sphaericus)として知られています。ルドラークシャの語源は、ルドラ(Rudra:ルドラ神、シヴァ神の別名)とアクシャ(Aksha:目)のサンスクリット語であり、「シヴァ神の涙」をあらわしています。シヴァ神は、ヒンドゥー教の三大神として知られ、シヴァ神の肖像は、さまざまな時代において、つねにルドラークシャを身につけた姿で画かれています。したがって、ルドラークシャの真価は、まず最初にシヴァ神自身によって悟られ、人々の利益のために後世代へと伝えられてきたといえるでしょう。この神聖なルドラークシャの実は、身体、精神の健康維持のために、また輝きに満ちた霊性の道を歩むための強力なパートナーとして、インドやネパールの人々を中心に数千年にわたり身につけられてきました。
シュリーマド・デーヴィー・バーガヴァタム十一篇第四章一節〜によると、ルドラークシャの起源について次のような記述があります。
『神仙ナーラダが尋ねた。
「ナーラーヤナ(ヴィシュヌ神)よ。あなたが仰ったルドラークシャの実の偉大なことはわかりました。しかし、ルドラークシャがどのようにこの地上にあらわれ、そして尊敬を受けるようになったのか教えていただけませんか。」
ナーラーヤナは答えていった。
「愛しい子よ。その質問は、カイラーサに住む六つの顔をもつルドラ(シヴァ)神の息子カールッティケーヤがルドラに尋ねた質問とまさに同じものだ。その時のルドラの答えを教えよう。」
ルドラ神はいった。
「わが息子カールッティケーヤよ。偉大なルドラークシャの隠された秘密について、簡潔に述べよう。その昔、地上にはトリプラーと呼ばれる悪魔がいた。しかし誰もその悪魔を打ちのめすことができなかった。ブラフマー、ヴィシュヌ、そして他の神々たちの願いにより、私は悪魔を殺すために「アゴーラ」という武器を黙想したのだ。それは、すべての神々の力が込められた、非常にうつくしくまた恐ろしい武器である。火によって赤く燃えさかり、想像を絶するほどに強力な武器である。
創り出す過程において、私は神の年月で千年間、アゴーラを瞑想するために、目を閉じたまま覚醒状態にあった。アゴーラによってトリプラーは殺され、すべての障害が壊滅し、神々の憂いは取り除かれる。機は熟し、長い瞑想状態から目覚めたとき、私の目から数滴の涙が落ちた。
カールッティケーヤよ。この私の目から流れ落ちた涙から、地上のすべての神々と人類の繁栄のために、偉大なルドラークシャの木が生じたのだ。このルドラークシャの実には、三十八の多様性がある。私の右目(スーリヤ・ネートラ)からは、太陽を示す十二の多様性が生じ、私の左目(ソーマ・ネートラ)からは、月を示す十六の多様性が生じた。そして、私の額の第三の目からは、火を示す十の多様性が生じた。
賢き者よ。いついかなる時でも、誰であろうとも、信仰や帰依心に関わりなく、この偉大なルドラークシャを持つものは、ルドラ神の境地に到達し、ありとあらゆる罪から解放され、その者の功徳は計り知ることができないのだ。」』
ルドラークシャを身につけるときに、ルドラークシャを浄化・活性させる方法をご紹介いたします。当店で販売のプージャーが必要なルドラークシャにつきましては、専門家によってすでにルドラークシャ・プージャーが施されておりますので、そのまま身につけることができます。しかし、ご自身でルドラークシャを浄化したい場合は、シヴァ神の日であるといわれる月曜日に、以下の手順にしたがってブレスを行われるとよいでしょう。
・ルドラークシャを煮沸していないミルクと水で洗い清めます。
・サンダルウッド・ペースト(またはゴーピー・チャンダン、ヴィブーティなど)をルドラークシャにつけます。
・お香とお花を捧げます。
・「オーム・ナマ・シヴァーヤ」を108回唱えます。
・ルドラークシャの面の数に応じて、以下の対応するマントラを最低9回ずつ唱えます。
1面 「オーム・ナマ・シヴァーヤ」あるいは「オーム・フリーム・ナマハ」
2面 「オーム・ナマハ」あるいは「オーム・シヴァ・シャクティーヒ・ナマハ」
3面 「オーム・クリーム・ナマハ」あるいは「オーム・ナマ・シヴァーヤ」
4面 「オーム・フリーム・ナマハ」
5面 「オーム・ナマ・シヴァーヤ」あるいは「オーム・フリーム・ナマハ」
6面 「オーム・フリーム・フーム・ナマハ」あるいは「スワミ・カールッティケーヤー・ナマハ」
7面 「オーム・フーム・ナマハ」あるいは「オーム・マハーラクシュミー・ナマハ」
8面 「オーム・ガネーシャーヤ・ナマハ」あるいは「オーム・フーム・ナマハ」
9面 「オーム・フリーム・フーム・ナマハ」あるいは「ナヴァ・ドゥルガーイェー・ナマハ」
10面 「シュリー・ナーラーヤナーイェー・ナマハ」あるいは「シュリー・ヴィシュナヴェー・ナマハ」あるいは「オーム・フリーム・ナマハ」
11面 「オーム・シュリー・ルドラーヤ・ナマハ」あるいは「オーム・フリーム・フーム・ナマハ」
12面 「シュリー・スーリヤーイェー・ナマハ」あるいは「オーム・クロウム・クショウム・ロウム・ナマハ」
13面 「オーム・フリーム・ナマハ」
14面 「オーム・ナマ・シヴァーヤ」
上記のステップを完了しましたら、「オーム・ナマ・シヴァーヤ」を唱えながらルドラークシャを身につけます。こうすることによって、ルドラークシャは神そのものとなり、ルドラークシャを礼拝する者、身につける者の周囲に神聖な波動を生みだし、健康、富、成功をもたらします。
さまざまな面数のルドラークシャの効果を高めたい場合には、面数に対応した特定のマントラを時と場所を選ばずにいつでも唱えることができます。また「オーム・ナマ・シヴァーヤ」は面数に限定されない、すべてのルドラークシャに共通のマントラであり、このマントラが繰り返し唱えられることによって、ルドラークシャは次第に活性化されていきます。ルドラークシャを身につける際には、できるだけ肌に近づけて身につけるようにしてください。服の上につけるのではなく、服の内側に身につける方が、汚れなどからも守られてよいでしょう。またルドラークシャを身につけることができない場合でも、祭壇などの神聖な場所に奉りお祈りすることで、身につけた場合と同様の効果があり、家族全体に幸福と繁栄をもたらします。
・ルドラークシャ・ビーズの特徴について教えてください。
ルドラークシャ・ビーズは、植物学的にはホルトノキ科のジュズボダイジュ(インドジュズノキ)Elaeocarpus sphaericusの種子として知られています。ルドラークシャの木は、おもにインドネシア諸島のジャワ、スマトラ、ボルネオ、バリ、イリアンジャヤ、ティモールの他、ネパールの一部で見ることができます。流通しているルドラークシャ・ビーズのおよそ70%はインドネシア産、25%はネパール産、5%はインド産といわれます。
インドネシア産ビーズの特徴は、ビーズが4mm〜10数mmと比較的小さめであり、ビーズに刻まれる面をあらわす溝が浅いことがあげられます。また小さいビーズほど希少価値が上がり、高値で取引されています。数珠などに使用されるビーズは、インドネシア産のものがほとんどです。
またネパール産ビーズの特徴は、溝が深くはっきりしていて、ビーズのサイズもおよそ10mm以上と大きめです。ネパール産ビーズは、インドネシア産とは反対に、大きなビーズほど高値で取引されます。コレクター・ビーズとして流通するのは、大きなネパール産ビーズが主流となっています。
・ルドラークシャ・ビーズはどのようすればその効果を発揮するのでしょうか?
ルドラークシャ・ビーズは、古代のヴェーダに記されている力を秘めたビーズで、それに触れたり、見たり、礼拝したり、所有したりすることで効力を発揮します。したがって、それを身につけたり、握ったり、ポケットに入れたり、あるいは祭壇に安置して礼拝するとよいでしょう。
・ルドラークシャは、敏感肌の人でも身につけられるでしょうか?
ルドラークシャは、熱の性質をもっています。そのため、熱くて身につけることができない人々が希に存在します。そのような人々の肌は、アレルギー性質のために身につけることができませんので、プージャー・ルームに安置して、そこで日々の祈りを捧げるとよいでしょう。
・女性でも身につけられるでしょうか?
ある人々は、女性は身につけるべきでないということがありますが、それは間違っています。聖典によると、ルドラークシャは、だれでも、いつでも身につけることができます。
・ヒンドゥー教徒以外は身につけるべきではないのでしょうか?
ルドラークシャは、ヒンドゥー教徒に限らず、すべての人々が身につけることができます。古代の聖典は、カースト、宗教、性別によってルドラークシャを身につける人々を制限していません。ある聖典では、ルドラークシャを身につけた動物が、解脱に到達したとの記載があります。
・肉食や飲酒をする人々は、ルドラークシャを身につける資格がないのでしょうか?
ルドラークシャを身体の一部だと考えてみてください。あなたの信仰が、やがてあなたの生活に変化をもたらすでしょう。少しずつ、肉食や飲酒の量が減っていくことに気がつくはずです。
・ルドラークシャの寿命はどれくらいなのでしょうか?
手入れの仕方によって変わってきますが、丁寧な手入れをしていれば、子孫へと代々引き継ぐことが可能です。
・指輪として使用できるでしょうか?
手は汚れにさらされることが多いので、指輪としては使用しないでください。ビーズをつねに清潔にたもつことが重要です。
・ルドラークシャは幸運をもたらすでしょうか?
シヴァ・プラーナによれば、ルドラークシャのあるところ、幸運の女神であるラクシュミーがおわすとのことです。
・古代の聖典では、ルドラークシャにはどのようなメリットがあるといわれているのでしょうか?
シヴァ・プラーナによると、ルドラークシャの起源は、シヴァ神の涙であるといわれています。シヴァ神は、すべての生きとし生けるものの繁栄を願い、長年瞑想をしていました。そして瞑想から目覚めたとき、彼の目から熱い涙が流れ落ち、母なる大地がルドラークシャの木を宿したとのことです。
・ルドラークシャは、医薬効果も期待できるのでしょうか?
ルドラークシャは、ホルトノキ科に属し、多くの薬効が知られています。アーユルヴェーダの調薬にも広く用いられています。
・ルドラークシャが血圧に作用するというのは本当でしょうか?
コップ一杯の水に、五面のルドラークシャ数個を日没後に浸けてください。朝起きたら、何も摂らずにまずその水を飲んでください。その際、銅製のコップは使用しないでください。
・ルドラークシャはショック症状にも有効でしょうか?
五面の大きめのルドラークシャをもち、突然のショックや、悪寒を感じたときに、右手にしっかりと、10分間握りしめます。そうすることで、自信が回復し、身体が活力を取り戻してくるでしょう。
・一面のルドラークシャは子供でももつことができるでしょうか?
できればそれは避けた方がよいでしょう。一面のルドラークシャを身につけるには、自分を制御する能力が必要であり、小さな子供はまだ感情のままに操られるからです。ただし、その他の面に関しては、すぐに順応する能力があります。
・家族の間では、ネック・マーラーやジャパ・マーラー、ルドラークシャ・ビーズを交換して使用してもかまわないでしょうか?
それは避けてください。ルドラークシャとそれを身につける人との間には、強い絆で結びつけられます。それはとても個人的なつながりですので、家族間でも共用することは避けるべきです。ただし、代々、次の世代へと引き継いで使用するのはよいことです。
・15面から21面のルドラークシャの特長とは何でしょうか?
シャーストラでは、それらの面の数のルドラークシャについて述べられていません。それらのルドラークシャを入手することは可能ですが、とても貴重なものです。それらはとても神聖であり、幸運をもたらすものと考えられています。
・プラーナでは、頭、首、両手首、二の腕、腰などの身体のそれぞれの部分に、それぞれ異なる数のルドラークシャを身につけることに関する記載があります。それは何を意味しているのでしょうか?
特別なシッディを望む人々にとって、それはとても有効です。身体の各部位によって、首にかけるのであれば、27個、54個、108個、また喉には32個、腕には6個、あるいは11個か15個、胴には5個などの数が重要となります。
・ルドラークシャ・セラピーは効果的でしょうか?
ルドラークシャ・セラピーはとても効果があります。セラピストの経験が豊富であるならば、個人のもっとも深層の部分にいたるところから、カルマの影響、惑星の影響、肉体的、感情的その他もろもろのヒーリングに効果的でしょう。
日常使用しているときに、マーラーやビーズのクリーニングが必要になったと感じた場合には、以下の手順にしたがってお手入れをしてください。
・人肌程度の生温いお湯にルドラークシャを浸けます。
・液体石けんを加え、しばらくそのまま浸します。
・歯ブラシなどの毛先の細いブラシで、ビーズの穴にこびりついた汚れや垢を落とします。
・水でよく洗い流し、数時間自然乾燥させます。
・ブラシなどをもちいてオイル(サンダルウッド・オイル、オリーブ・オイル、マスタード・オイル、ごま油など)を添付します。
※ビーズが乾いていると感じたときなどは、適宜オイルで手入れをすることで、ビーズが長持ちします。
ルドラークシャを通じて流れる水は、神聖水となり、心身を浄めるといわれておりますが、ルドラークシャを身につけて入浴される場合には、石けんはなるべく避けた方がよいです。頻繁に石けんに浸されると、ビーズの気孔から石けんが浸透し、ビーズが乾きやすくなります。入浴時にルドラークシャを外されている場合には、お祈りを捧げるときなどに、清潔な水で洗い浄めるとよいでしょう。ただし水洗いした後は、よく乾燥させて、オイルで手入れをすることも重要です。
古代の聖典によると、ルドラークシャはいつでも身につけることができます。しかし、ビーズは神聖なものであり、その清浄なエネルギーを保つためには、相応の手入れと注意が必要です。定期的に洗浄し、オイルで手入れをし、マントラを唱えることが欠かせません。マーラーやビーズは、服の下に身につけ、不浄な手などでは触らないようにしてください。また身につけていない時には、小袋や祭壇に保管します。就寝前には、ルドラークシャを祭壇に保管し、朝の目覚めと祈りとともに、身につけます。日中はとくにマーラーを外す必要はありません。
ルドラークシャの真偽を見分ける方法として、水に浮くか沈むかなどがいわれていますが、この方法は適切ではありません。唯一の確実な方法は、ルドラークシャに刻まれている溝を注意深く観察することです。他の木の実から作成された偽物のルドラークシャは、溝を観察することで見分けることができます。また2面から7面までの少ない面数のルドラークシャは、容易に手に入れることができるため、偽物がつくられることはほとんどありません。球状の一面、ガウリー・シャンカラ、その他の多面数のルドラークシャは、心ない人々が人為的に作成することがあります。これは、少ない面数のルドラークシャ、あるいは他の木の実に人工的に溝を彫り加えたり、接着剤で付け合わせたりすることでつくられます。しかし、本物のルドラークシャに慣れ親しむことで、このような偽物は見分けることができます。ルドラークシャの種の数は、その面数に一致していて、たとえば6面のルドラークシャであれば6粒の種、11面のルドラークシャであれば11粒の種が実の中に含まれています。
ルドラークシャに対する信仰が篤ければ篤いほど、その効果も倍増し、望みの効果を得ることができますので、ルドラークシャは宝石と同様に信頼のできるお店で購入されることをおすすめいたします。当店で扱っているルドラークシャは、すべて本物ですので、安心してお買い求めいただくことができます。
占星術家やヨーガ行者によると、ルドラークシャは惑星の悪影響を取り除くのに極めて効果的です。惑星の悪影響を取り除くために、しばしば宝石が処方されます。しかし、それにもかかわらず悪影響が緩和されない場合には、以下の面数のルドラークシャを身につけることが強く薦められます。そうすることで、惑星の悪影響が取り除かれるだけでなく、身につける人に心の平安と多幸感がもたらされ、シヴァ神の愛子となります。以下にルドラークシャの面数とそれに対応の惑星を掲載いたします。
1面&12面ルドラークシャ
この面数のルドラークシャは太陽系の中心に位置し、諸惑星を従える太陽(スーリヤ)をあらわします。このルドラークシャは、太陽からの惑星の影響を効果的にコントロールします。占星術では、太陽による身体への悪影響は、右目の疾患、頭痛、耳の病気、お腹の病気、骨粗鬆など、また精神への悪影響は、自信、カリスマ、個性、リーダーシップの欠如などがあげられます。1面あるいは12面のルドラークシャは、太陽(スーリヤ)による悪影響を緩和します。身につける人々に立ちはだかる障害が取り除かれ、豊かで力溢れる人生を歩むことができるでしょう。
2面ルドラークシャ
支配星は月です。2面のルドラークシャは、身体的には、左目の疾患、腎臓、腸など、精神的には、調和の欠如などの月による悪影響を緩和する働きがあります。
3面ルドラークシャ
支配星は火星です。火星は、火の神であるアグニをあらわします。3面のルドラークシャは、身体的には、血液の病気、血圧の異常、虚弱体質、月経不順、腎臓の疾患など、精神的には、気落ち、憂鬱、罪悪感、劣等感などの火星による悪影響を緩和する働きがあります。
4面ルドラークシャ
支配星は水星です。神話では、この面数のルドラークシャはサラスヴァティー女神とブラフマー神をあらわしています。水星による悪影響には、精神的愚鈍、理解力の欠如、コミュニケーションの困難、神経過敏症などがあげられます。また論理的思考能力、具体的考察、構造的考察能力にも影響を与えています。4面のルドラークシャは、水星の悪影響を取り除き、サラスヴァティー女神からの祝福を得ます。
5面ルドラークシャ
支配星は木星です。木星は、身体的には、骨髄、肝臓、足、大腿部など、精神的には、知性、魅力、宗教などに影響を与えます。また金銭や物質などにも関わりがあります。木星の悪影響には、心の平安の欠如、貧困、調和の欠如、肥満、糖尿病、肝臓疾患などがあげられます。5面のルドラークシャは、木星の悪影響を取り除くのに効果的です。
6面ルドラークシャ
支配星は金星です。金星は、身体的には、生殖器、喉など、精神的には、愛、音楽、芸術、快楽などを象徴します。上記に関連する疾患や問題は、6面ルドラークシャによって緩和されます。
7面ルドラークシャ
支配星は土星です。土星による悪影響は、突然の病、突然の死、性的不全、風邪、困難や障害、希望の欠如、落胆、目的達成の遅延、長期疾患、心配、不安などがあげられます。
8面ルドラークシャ
支配星はラーフです。8面のルドラークシャは、ラーフの影響を取り除くのに効果的です。ラーフの影響は、7面が支配する土星(シャニ)と似ているところがあります。ラーフの悪影響には、予期しない出来事、肺疾患、足、肌、目の病気などがあげられます。蛇に噛まれることも、ラーフが影響しているといわれています。
9面ルドラークシャ
支配星はケートゥです。ケートゥはラーフと相対の位置にあり、火星の影響と似ています。ケートゥによる悪影響には、肺疾患、熱病、目の痛み、お腹の痛み、肌の病気、身体の痛みなどがあげられます。
10面ルドラークシャ
10面のルドラークシャが支配する惑星はありませんが、すべての惑星をコントロールする役割があるといわれます。これを身につける人は、安心感、安堵感を得られるといわれます。
11面ルドラークシャ
特定の支配星はありません。これを身につける人は、勇気や自信をもたらし、人生を進んで歩むことができるようになります。また瞑想の補助になり、ヨーガにおける問題が取り除かれます。
12面ルドラークシャ
支配星は太陽です。その効果については、1面をご参照ください。
13面ルドラークシャ
このルドラークシャの効果は、6面のものと似ています。瞑想やスピリチュアルな達成に効果的です。また物質的豊かさをもたらすといわれます。
14面ルドラークシャ
支配星は土星です。これを身につける人は、土星の悪影響が昇華され、直感力が冴えます。
15面ルドラークシャ
このルドラークシャの精神的な影響は、14面のビーズに似ていて、直感力、抽象的思考能力、既成概念にとらわれない思考能力の向上、またアイデアや考えていることを実際の行動に移すエネルギーなどがもたらされます。
占星術的には、ルドラークシャの面数と惑星の相関関係には、上記のような例があげられます。
アーユルヴェーダでは、ルドラークシャは薬として用いられます。人によって感じ方は様々ですが、ルドラークシャについては温感や冷感、湿感を感じる人がいるかもしれません。飲用すると苦みがありますが、ルドラークシャは、身体の各部位に身につけるだけではなく、飲用薬や、外用の塗り薬としても用いられます。多くの医者、専門家、科学者、ヨーガ行者が薬として使用しています。
ルドラークシャは、苦痛を取り除き、肉体に輝きを与えます。ヴァータ(風)、ピッタ(火)の性質を中和し、咳を自然と和らげます。また妊娠中の女性にも用いることができます。ハンセン病をはじめとする肌の病気にも、効果的な薬として用いられます。その他、筋肉痛、水虫、にきび、吹き出物、やけどなどにも薬効があります。
高血圧や低血圧の人々には、ルドラークシャはもっとも効果を発揮し、正常な血圧値へと安定させる作用があります。このためには、ルドラークシャ・マーラー(数珠)を心臓になるべく近い位置で、肌に直接身につけます。こうすることで、突然の心臓発作や脳梗塞などで命を落とすことがなくなるでしょう。血圧に問題がある人は、日没後に、5面のルドラークシャ・ビーズをコップ一杯の水に浸しておき、朝起きてすぐにその水を飲用します。これを続けることで、血圧が正常値に近づくでしょう。
熱で苦しんでいる子供には、3面のルドラークシャを身につけさせるとよいでしょう。
発疹には、同量のルドラークシャと黒胡椒をすり潰し、布などで裏ごしします。この粉末を湯冷ましで飲用すると効果的です。
咳には、10面のルドラークシャを削った粉末を、一日に三回、牛乳と一緒に飲用すると効果的でしょう。
ヒステリー、意識混濁、白帯下などの女性の症状には、6面のルドラークシャを3個身につけるとよいでしょう。
心や脳に関連する病気については、4面のルドラークシャを牛乳と一緒に煮沸させたものを飲用すると効果的で、記憶力も増大するといわれています。
p.1063
……ジャパムを行う為の準備として、次に行うべきことは、灰を眉間につけ、ルドラークシャ・ビーズを身につけることだ。32個のルドラークシャ・ビーズを首に、40個を頭に、6個を各耳に(両耳で12個)、24個を両手に(各手に12個)、32個を両腕に(各腕に16個)、各目に1個を、頭頂に1個を、胸に108個のビーズ(合計251個)を身につける者は、マハー・デーヴァそのものとなる。ルドラークシャは、こうして使われるべきだ。ムニ(人間)よ!あなたはルドラークシャ数個を金や銀の紐で結びつけ、それを一房の髪や耳に着けてもよい。シヴァ神の5文字のマントラやプラナヴァ(オーム)を信心込めて唱えた後、聖紐に、手に、首に、腹にルドラークシャを身につけることができる。ルドラークシャを手にすることは、シヴァ・タットヴァ(シヴァの真理)の知識を覚ることを意味する。ブラフマンよ!頭頂に置かれたルドラークシャ・ビーズは、ターラ・タットヴァ(オーム・カーラ)を意味する。両耳につけられたルドラークシャ・ビーズは、デーヴァとデーヴィーとみなされる。
22-37.
聖紐で繋がれた108個のルドラークシャ・ビーズは、108のヴェーダとみなされる(月の16の相が完成するように、完全な知識を意味する)。腕にあるものは、ディック(4分の1)とみなされる。首にあるものは、サラスヴァティーとアグニ(火の神)とみなされる。ルドラークシャ・ビーズは、あらゆる人種やカースト層によって身につけられるべきである。ブラーフマナ、クシャトリヤ、ヴァイシャは、(意識的に)マントラによって浄められた後身につけるべきだ。スードラは、マントラによる浄化をせずとも(知らずして)身につけることができる。ルドラークシャ・ビーズを所有あるいは身につけることにより、人は完全にルドラの化身となる。これには疑いの余地はない。見ること、聞くこと、考えること、嗅ぐこと、肉などを食べること、支離滅裂な会話、禁忌行為を行うことなどによって生じるすべての罪は、身につけたルドラークシャ・ビーズによって完全に浄められる。いわば、食べたり、飲んだり、嗅いだりするどのような行為であろうと、それはルドラ・デーヴァ自身によって行われるものとされる。偉大なムニよ!
p.1064
ルドラークシャ・ビーズを所有したり身につけることを恥じる者は、最高の生を受けても、このサムサーラ(輪廻)の世界から逃れることはできない。人の所有するルドラークシャ・ビーズを蔑む者は、彼の誕生に欠点を残すことになる。これについて疑いの余地はない。ブラフマーがブラフマーの境地を穢れなく維持し、ムニが真理の心に明るいのは、ルドラークシャ・ビーズを所有することによるものである。従って、ルドラークシャ・ビーズを所有することほど高貴で秀でた行為はない。ルドラークシャ・ビーズを手に持ち、人に衣類や食物を配る者は、すべての罪から自由になり、シヴァ・ローカ(シヴァの世界)へ行くことができる。ブラーフマナが篤い信仰心とともに、ネックレスや金でルドラークシャ・ビーズを所有するならば、ルドラの境地に達する。賢い者よ!信仰心や誠意を持とうと持たなかろうと、マントラを唱えようと唱えなかろうと、誰でも、如何なる時もルドラークシャ・ビーズを所有するものはすべての罪から浄められ、タットヴァジニャーナ(真理の知識)を獲得する。私はルドラークシャ・ビーズの偉大なすべてを述べることはできない。事実、すべての者は、あらゆる手段によって、ルドラークシャ・ビーズを身につけるべきである。
※ここで、マハールシ・ヴェーダ・ヴィヤーサによる一万八千詩節のマハー・プラーナム・シュリーマド・デーヴィー・バーガヴァタム第十一巻第三章、ルドラークシャ・ビーズの栄光についてを終わる。
p. 1067
1-14. イーシュヴァラは言った。
「カールッティケーヤよ。ここで、数珠をもちいてジャパム(マントラの復唱)を数える方法について述べよう。よく聞きなさい。ルドラークシャの中面はブラフマー、上部はシヴァ、そして下部はヴィシュヌである。ルドラークシャには二面の力がある。それは、モークシャ(解脱)のみならずボーガ(楽しみ)を与えるということだ。そして、刺々しく、赤く、白い、色の入り交じった五面のルドラークシャの実を、牛の尾のように、蛇が蜷局(とぐろ)を捲くように、二十五個結びなさい。数珠は、牛の尾のように、先端ほど細くなるようにすべきだ。数珠に実を結ぶに当たっては、ルドラークシャの平面(上面)が他の平面(上面)と向き合うように結んでいく。従って、一方の尾部(下部)が、もう一方の尾部(下部)あるいは細い端と向き合うことになる。メール(親玉、グル玉)は、ビーズの上面が上(外)を向くように繋ぎ、そこには飾り房をつけるべきである。このように結ばれた数珠は、マントラの成功をもたらす(マントラ・シッディ)。数珠が結ばれたとき、清涼な香水、パンチャガヴィヤ(牛の糞、牛の尿、カード、ミルク、ギーを混ぜたもの)に浸す。そして、聖水で洗い、濃密なマントラで浄める。シヴァ(六肢)のマントラ「フーム(Hum)」を唱え、数珠を収集する。それから「サディヨージャータ」などのシヴァのマントラを唱え、数珠の上に百八回聖水を振り注ぐ。そして主なるマントラを唱え、神聖な場所に配置し、それらにニャーサ(偉大な神シヴァと宇宙の母バガヴァティーを念想する)を行う。そうして、数珠のサムスカーラ(浄化)を行うことで、願望が成就されたことに気がつくだろう。所望の神々のマントラとともに、数珠を礼拝しなさい。ルドラークシャの数珠を頭、首、耳に身につけ、自制し、数珠をもちいてジャパム(マントラの復唱)を行うべきである。首、頭、胸、あるいは耳、腕に、偉大な帰依心をもって数珠を身につけるべきである。その効能については、何度繰り返す必要があろうか。それは非常な功徳があり、ルドラークシャを常に所有することは称賛に値する。
p. 1068
入浴しているとき、贈り物を作るとき、ジャパムを行うとき、ホーマを捧げるとき、ヴィシュヴェー・デーヴァに犠牲を捧げるとき、デーヴァのプージャーを行うとき、プラーヤスチッタム(苦行)を行うとき、儀式を行うとき、ルドラークシャを所有することは必須である。ルドラークシャを身につけずに、ヴェーダの儀式を行うブラーフミンは、地獄へ堕ちるだろう。注意しなさい。それはシヴァへ侮辱を捧げていることになる。
15-29.
金や宝石と一緒に、真のルドラークシャを、頭、首、または腕にもちいるがよい。その他の部分には決して使用してはならない。ルドラークシャは常に帰依心とともに使用しなさい。決して不純な時に使用してはならない。ルドラークシャの木に触れる草でさえ、永遠に天国へ行くことができる。シュルティ(天啓経典)において、ジャーバーラ・ムニは述べている。
ルドラークシャを身につけている人が罪を犯すならば、彼はその罪から救済されよう。動物でさえ、ルドラークシャを所有するものはシヴァとなる。人間ならば、なおさらのこと!
シュリー・ルドラ(シヴァ神)の帰依者は、頭に少なくとも一つのルドラークシャを着けるべきである。ルドラークシャを身につけるこのような偉大な帰依者は、最高位の名誉を得、あらゆる種類の罪と痛みから解放される。ルドラークシャで飾られた帰依者は、最高の帰依者である。幸福を望む人々は、ルドラークシャを身につけるべきである。耳、頭頂、首、手、胸にルドラークシャを身につける者は、ヴィブーティ(顕現、力)として、ブラフマー、ヴィシュヌ、マヘーシュヴァラ(シヴァ)に達する。デーヴァ、そしてゴートラ(家族)、アーディプルサス(親族の長)のすべてのリシたちは、敬意をもってルドラークシャを所有した。彼らの子孫にあたるすべてのムニ(修行者)たち、ダルマに従う者、純粋な魂の持ち主は、ルドラークシャを所有した。多くは、このヴェーダにもよく記された、明かな解脱の享受物を所有したいと思わないかもしれないが、多数の転生を繰り返し、マハーデーヴァの恩寵のために、大部分はルドラークシャを所有したいと欲するようになる。ジャーバーラ・サーキーのムニたちは、ルドラークシャの計り知れない偉大さについて、詳しく述べることで有名である。
ルドラークシャを所有することの効果は、三界によく知れ渡っている。プニャム(偉大な功徳)は、ルドラークシャを一瞥するだけで生じる。それに触れることで、一千万倍の功徳が生じる。それを身に着けることで、十億倍の功徳が生じる。そして、それをもちいて毎日ジャパム(マントラの復唱)を行うことで、十億倍のさらに一千万倍の功徳が生じる。これに関しては、疑問の余地がない。
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30-36. 手、胸、首、耳、頭にルドラークシャを身につける者は、ルドラの御姿となる。これについて、疑問の余地はない。ルドラークシャを所有することによって、全生物の中の不死者と化し、デーヴァとアスラたちに、マハーデーヴァのように尊敬され、そして、ルドラのように地上を徘徊するのだ。常習的に邪悪な行いを為し、あらゆる種類の罪を犯す人でさえも、ルドラークシャを所有することによって、すべてから尊敬される。これによって、過去の罪、そしてあらゆる種類の罪から解放される。もしあなたが、ルドラークシャの数珠を犬の首にかけ、その状態で犬が死ぬならば、犬は解脱へと達するのだ。人間については、なおさらのことである。ジャパム(マントラの復唱)やディヤーナム(瞑想)を欠いていても、ルドラークシャを所有することによって、すべての罪から解放され、最高の境地へと達する。マントラ・シャクティで浄化され、祈念の込められたたった一つのルドラークシャの実を所有するだけでも、彼は二十一世代にわたり高揚し、天界に達し、そこで尊敬を受け暮らす。ここで、ルドラークシャの偉大さについて、さらに話をすすめよう。
※ここで、マハールシ・ヴェーダ・ヴィヤーサによる一万八千詩節のマハー・プラーナム・シュリーマド・デーヴィー・バーガヴァタム第十一巻第五章、ルドラークシャの数珠についてを終わる。
レイキは強力かつシンプルなヒーリング技法です。レイキを実践する人々は、基本的な手法を学ぶことによって、いわゆる宇宙エネルギーをだれもが扱えるようになるといわれています。
レイキのヒーラーの中には、ルドラークシャ・ビーズを身につけるようになって、またルドラークシャの数珠を身につけるようになって、自分の施術能力が上がったり、気のレベルが上がったと感じられる方々もいらっしゃいます。
あるレイキの施術者は、チャクラといわれる箇所や、身体に流れるエネルギーが滞っている箇所などに、大きな5面のルドラークシャをあてるようにしていました。
そうした経験を通して、レイキを行う個人やプロたちは、ヒーリングが必要であったり、気を送る必要のあるクライアントのさまざまな身体部に対し、何面のルドラークシャを用いるのがよいのかという独自の見解を確立してきました。
関節痛、リウマチ、捻挫、肩こりといった症状には、5面のルドラークシャ・ビーズを患部にあてたり、患部にこすりつけたりするのが効果的であるようです。また、ルドラークシャの数珠を身につけ、ルドラークシャ・マットの上で瞑想することは、深い瞑想やヒーリングの助けとなります。ヒーリング用としてクライアントにも使用することができますが、施術者が使用することによって、施術能力を高めることもできるようです。ルドラークシャ・ハットは、施術中に使用するときは、見た目をよくするために、絹、綿、亜麻などの天然素材でできた生地やスカーフで覆って使用してもいいでしょう。
施術者(ヒーラー)にとっては、レイキの能力を最大限に高めるためにも、エネルギーの通りをスムースにし、心身ともにバランスをよい状態に保ち、マイナスの念から自身の身を守ることが必要です。施術者(ヒーラー)の中には、マイナスのエネルギーを吸収しやすかったり、非常に敏感であったりする方がいらっしゃいますが、そのような方々は、クラスや施術中の間、11面のハヌマーン・ルドラークシャと、9面のドゥルガー・ルドラークシャを身につけることがよいとされています。
※弊店で記載されているルドラークシャの解説文は、インドの聖典群や占星術師の証言などをもとに構成されています。お守りと同様のものですので、使用感には個人差がございます。
5面[注:ここでは一般にネパール産ビーズを指します]のルドラークシャビーズの血圧とストレスをコントロールする力は、広く知られています。5面のルドラークシャビーズを2つ、一晩コップの水に入れておき、翌朝早く、まだ何も飲食物をとる前にその水を飲むと、落ち着いた感じが得られることに加えて、大きく血圧を下げることができるといわれます。このとき、ルドラークシャのハーブ的作用を活かすために、コップには銅製のものを用いてはなりません。今日、ルドラークシャビーズは「血圧ビーズ」として知られており、本物のルドラークシャを正しく用いるなら、高血圧、低血圧をコントロールすることができるといわれます。
医者や科学者はこれについてどのように考えているでしょうか?
ルドラークシャ治療家であり、また透視能力者でもある、プーネを拠点として活動しているマドゥリ医師は、がんやエイズで苦しむ自分の患者数人に対し、ルドラークシャビーズの使用を提案しました。彼女は言っています「わたしは体の内外からのルドラークシャビーズの使用を推奨しておりまして、ビーズを身に付け、また、ビーズを入れて煮たミルクを飲むよう薦めております。」彼女が付け加えて言うには、このビーズの使用は補助的な治療として驚くほど役立ち、薬のあらゆる副作用を消し、薬の効き目を早めます。またビーズを身に付けることで、患者は薬物治療に立ち向かう力を与えられるといいます。
マドゥリ医師によると、神聖なルドラークシャを身に付けると、人は脳からアルファ波が出るような「今この瞬間を生きる」状態へと誘われるということです。現在は複雑になってしまっていますが、古代のルドラークシャに関する教えはとてもわかりやすいものだったそうで、今日インドにある多くのルドラークシャ治療施設では、「古代ヴェーダの叡智」と、「現代科学による検証」および「ビーズを身に付けることで表れている実際的な効果」を合わせて示すことで、ルドラークシャビーズを推奨している、ということです。
ルドラークシャはその特別な性質によって、心拍、血圧、ストレス、過度の緊張をコントロールし、また心配や憂鬱、神経症を抑えます。ルドラークシャはそのような特徴的な形でわたしたちの神経生理に影響を与えるということを現代科学は示した、と彼女はビーズの科学的な側面を強調して述べています。
1993年、バラナシヒンドゥー大学のスハス・ロイ医師は、ルドラークシャビーズには、電磁誘導の性質、電磁気的な性質があることを主張しました。心臓の上にビーズを身に付けると、それが何面のビーズであるかによって、明らかに異なる信号が発せられ、それによって脳のはたらきが調整され、心臓はより健全な状態へと導かれるといいます。5面のビーズを身に付けると、興奮状態やドーパミンレベルが沈静化すると述べています。
B.プランダール博士は、ムンバイ出身の世界的に有名な婦人科医でした。彼はインド政府より「パドマブーシャン」(インドで3番目に栄光ある栄誉賞)を授与されています。故インディラ・ガンディー元首相や、ネパール国王の義理の娘であったラター・マンゲーシュカールなど、彼の患者には多くの著名人がいました。プランダール博士は、マラーティー語の自叙伝「シャリヤチキツァック」を著し、この本の中で「ルドラークシャ・ダウジング・セラピー」と、この神秘のビーズについての素晴らしい体験について述べています(p.110-112)。
体験談で、彼は次のように語っています。
「私は、友人に会うためにデリーに行きました。そこで私は少し休息したいので、デリー滞在中は、私の居場所を明らかにしないように友人に頼んでおきました。
ある時、友人の「グル」が数日間、友人宅に来ることになりました。グルはとても感じのよい人でした。彼の滞在を知った多くの人々が、いろいろな問題についてのアドバイスを受けるために、彼の元に集まってきました。私はホールの片隅に静かに座っていました。グルは、右手にルドラークシャ・ペンデュラムを持って、相談者の掌の上で「ルドラークシャ・ダウジング」をしていました。しばらくして、グルは私の存在に気がついて、私を近くに呼びました。グルに右手の掌を見せると、彼はルドラークシャ・ペンデュラムを私の手の上にかざしました。すると、それはとても早いスピードで時計回りに回転し始めました。グルは、私に何の仕事をしているのか尋ねました。私は、ボンベイ(現ムンバイ)に小さな工場を持っている。そして友人であるグプタ氏に会って契約を取り付けるために、時々デリーに来ると伝えました。すると、グルは「このルドラークシャは、すぐに今のビジネスをやめて、医学の勉強を始めるべきだといっています。あなたは世界的に有名な医者になるでしょう。その分野で、たくさんのお金と名誉を得ます。」と言いました。それはとても衝撃的でした。すぐに私は、グルに私は医者であり、ビジネスマンでないことを打ち明けました。」
プランダール博士は、次のように続けています。
「この興味深い体験のあと、この神秘のビーズについての情報を収集しました。私は、一般に手に入れることのできる良質なパンチャ・ムキ(5面)のルドラーシャ・ビーズとシルクの紐でペンデュラムを製作し、人体についてのダウジングを研究しました。それはとても素晴らしい結果となりました。それからは、手術の際の重要な問題を解決するために、この「ルドラークシャ・ペンデュラム」の力を借りることになりました。当時の医学は、現代のように発展していません。私は、ルドラークシャ・ダウジングで、健康状態と手術における複雑な問題についての正しいアイデアを得ていました。それは、子宮の異常、胎児のへその緒の異常などについて、正しい理解を提供してくれました。その結果、ある患者には実際に手術方法を変更したこともあります。ルドラークシャ・ダウジングは、ペンデュラムの様々な動きを観察することによって、健康な臓器や病気の臓器、ガンのような細胞異常についての正しい理解を与えてくれます。私は、いくつかの外科の国際シンポジウムで、この研究について講演しました。また医学分野の講義や記事を通して、この方法を広めるように努めてきました。私はこのルドラークシャ・ペンデュラムの手法を定期的に取り入れています。」
プランダール博士は、ルドラークシャ・ダウジングは、次の3種類に分類できると言っています。
(1)時計回りに円を描く
(2)振り子のように揺れ動く
(3)動かずに静止したまま
彼は、ルドラークシャ・ダウジングは、人間のオーラに反応すると述べています。
プランダール博士は、さらにこう述べています。
「私は仕事のためにカルカッタ(現コルカタ)に行きました。ある日、カルカッタのチャクラワルティ博士から、病院を手伝うように頼まれました。私は承諾し、彼の病院に行きました。私は暗に婦人科の仕事だと思っていましたが、そこへ到着すると、それは心臓外科で、チャクラワルティ博士は心臓外科医であることが分かりました。私たちは医療について様々な意見を交わしました。チャクラワルティ博士は、「ルドラークシャ・ダウジング」について読んだようで、彼はそれについては懐疑的であると言いました。彼は私を試すように、心臓病の患者について、ルドラークシャ・ダウジングで正しい知見を与えるよう要求してきました。私はこの挑戦を受け、5、6人の心臓病患者を診ました。そして、ルドラークシャ・ダウジングによって、私は患者の病状について正しい診断を伝えることができました。それは彼にとって、非常に驚きだったようです。」
それからは、チャクラワルティ博士自身が、心臓外科についてのルドラークシャ・ダウジングの研究を開始しました。チャクラワルティ博士は、これらの研究によって、心臓手術における複雑な問題や、その対応策についての正しい理解を得られるようになったようです。また彼は、心臓手術の国際シンポジウムで、この研究についての発表も行っています。
ルドラークシャ・ビーズは、凶星の影響を鎮めると信じられています。
そのためには、凶星に対応したルドラークシャ・ビーズが身につけられます。また、ルドラークシャ・ビーズは、閉じたチャクラを瞬時に開く効果があるといわれます。それぞれのチャクラには、対応するルドラークシャの面数があり、その面数はチャクラを支配している神に関係しています。
チャクラを浄化するための瞑想、ヨーガやヒーリング・セラピーによって得られる効果は、正しいルドラークシャを身につけることで、瞬間的に得ることができるといわれます。
各チャクラについてのルドラークシャの影響を徹底的に研究した結果、チャクラの開花やバランスを整えるためにもっとも効果のあるビーズは、18面、19面、21面とトリジュティ(3つのビーズが結合した非常に珍しいビーズ)であり、これらのビーズは、ほとんどすべてのチャクラのバランスを整えることが分かってきました。
チャクラの開花において、ジャワ産ビーズは、ネパール産ビーズと同等の効果があるようです。
近々、チャクラとルドラークシャの詳細が明らかになり、チャクラのバランスを整えるための非常に効果的なコンビネーションとなるでしょう。
ルドラークシャは、所有者のオーラを増幅するようです。しかし、ひどく傷んでいたり、溝がはっきりしていないビーズの場合は、オーラは通常と変化がありません。
オーラ測定器では、ルドラークシャ・ビーズの周囲には、大きなオーラがあることを示しています。ポケットに入れたり、遠くに置いても効果に変化はありません。所有者が持つことができる距離は、ビーズのサイズや品質、面数に依存します。大きなビーズや面数の多いビーズは、数メートル離れた場所に置いていても、大きな効果が見られます。ルドラークシャ・ビーズは、体のどの部分に身につけていても、また直接肌に触れない部分で所有していても、その効果に変化はないといわれます。
一方、宝石は、吉星の影響を強くするために身につけられます。宝石は、肌に直接身につけない限り、効果がありません。ランダムに選ばれた数人のオーラを測定した結果、肌に直接触れないで指輪やペンダントとして宝石を身につけている人の場合、それらを身につけていてもあまり効果は見られませんでした。ポケットや財布に入れていたりすると、効果は全く見られませんでした。宝石は、直接肌に触れていなければならず、何かに覆われていたりすると効果がなくなってしまいます。また、体のどの部分につけているかによって効果が変化します。ヴェーダ占星術の処方に基づいて、指につけるとより高い効果が期待できるようです。仮に凶星の宝石を身につけた場合は、その人のオーラを大きく減少させます。このことは、専門家によるきちんとした処方に基づいて宝石を身につけないと、害をもたらすことがあることを示しています。
(ルドラークシャ療法は、インドの民間療法に相当します。ルドラークシャの科学的特性が現代科学で認知されているわけではありません。症状が明らかな場合は、お近くの医療機関を受診ください。)