内容(「BOOK」データベースより)
ヴェーダとは、古代インドの僧侶階級バラモンが生み出した宗教聖典の総称である。紀元前一二世紀ごろに成立した膨大なリグ・ヴェーダは、インドヨーロッパ語族最古の詩文で編まれた神々への讃歌集であり、その神々は意外なかたちで日本人にも馴染みとなっている。本書はこのリグ・ヴェーダから、呪法を取り扱うアタルヴァ・ヴェーダ、祭式文献ヤジュル・ヴェーダ、サーマ・ヴェーダさらに梵書、森林書を経て、インド最初の哲学書ウパニシャッド文献に至る古代インドの思想の流れをたどる。その後インドに展開した諸思想は、このヴェーダからウパニシャッドに至る思想をどのように評価するか、という観点から大きく二つに分かれた。それを聖典と認めるのがバラモン正統派思想であり、その聖典性を否定する立場で成立したのが仏教やジャイナ教であった。インドに生まれた思想を理解するためには、ヴェーダを淵源とする思想の流れを知る必要がある。
内容(「MARC」データベースより)
リグ・ヴェーダから、呪法を取り扱うアダルヴァ・ヴェーダ、祭式文献ヤジャル・ヴェーダ、サーマ・ヴェーダさらに梵書、森林書を経て、ウパニシャッド文献に至る古代インドの思想の流れをたどる。〈ソフトカバー〉
針貝 邦生(著)
単行本: 250ページ
出版社: 清水書院 (2000/07)
発売日: 2000/07
商品の寸法: 18.8 x 11.6 x 1.2 cm