アクシャヤ・トリティーヤー
アクシャヤ・トリティーヤーについて
アクシャヤ・トリティーヤーは、一年の大吉日にあたり、ヴァイシャーカ月(4月〜5月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)の3日目に祝福されます。
サンスクリット語で、アクシャヤには「不朽の、不滅の」という意味があり、トリティーヤーには「3日目」という意味があります。
アクシャヤ・トリティーヤーは、一年の中で太陽と月の光がもっとも明るくなる時であると伝えられます。
それは、このアクシャヤ・トリティーヤーにおいて、太陽が牡羊座に、そして月が牡牛座にあるためです。
太陽は牡羊座で高揚し、月は牡牛座で高揚するといわれますが、惑星は高揚する星座に位置する時、最大限の力を発揮し良い影響を生み出すと信じられています。
その明るさのように、物事の輝きと成功を願って、人々は事業や建設、ビジネスなど、ありとあらゆる物事をこの時に始めます。
アクシャヤが「不滅の」という意味を持ち合わせるように、この日に願われ祈られた物事は、朽ち果てることなく、幸運や成功を運び続けてくれると信じられています。
また、この日は価値ある品を身につけ始めるのにもっとも適した時といわれ、多くの人々が金や銀を買い求めます。
加えて、この吉日に何らかの寄付や贈与などの善行を行った場合は、それが決して廃れることのない点で、大変重要な意味を持つとされます。
この大吉日には、神々との深い繋がりも多く存在しています。
アクシャヤ・トリティーヤーは、トレーター・ユガ(悪が世界の4分の1を支配する時代)の開始日にあたるとされ、また、ヴィシュヌの第6の化身であるパラシュラーマ神の降誕日でもあります。
財宝の神であるクベーラ神は、その地位をシヴァ神よりこの日に授けられたと伝えられます。
あらゆる障害を取り除き、多くの恵みをもたらすガネーシャ神は、叙事詩マハーバーラタをこの日に書き始めたと信じられています。