マールガシールシャ・プールニマー
マールガシールシャ・プールニマーについて
マールガシールシャ・プールニマーは、マールガシールシャ月(11月〜12月)の満月の日を指します。
この日は、月が「ムリガシールシャ」ナクシャトラ(星宿)の近くで満ちることから月の名前が由来しており、非常に意義深い複数の祝祭が重なる、一年でも指折りの吉兆な満月です。
この日の最も重要な祝祭の一つは、「ダッタートレーヤ・ジャヤンティー(降誕祭)」です。
ダッタートレーヤ神は、創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌ、破壊神シヴァの三柱の神(トリムールティ)が一体となった化身であり、宇宙の究極の師(グル)として崇められています。
ダッタートレーヤ神は自然界のあらゆる事象から学びを得た偉大なヨーギーであり、この日、人々は川で沐浴し、ダッタートレーヤ寺院や川辺でその降誕を祝います。
特にマハーラーシュトラ州やカルナータカ州などで盛んに祝われ、知識の獲得と解脱を願う人々にとって、この満月は導きの光となります。
また、この日は「アンナプールナー・ジャヤンティー(降誕祭)」としても知られています。
アンナプールナー女神は、食糧と慈悲を司るパールヴァティー女神の化身です。
神話によれば、かつて地球上で食糧が枯渇した際、シヴァ神が托鉢を行い、アンナプールナー女神が食事を与えて世界を救ったのがこの日とされています。
そのため、家庭の台所は聖域と見なされ、女性たちは台所を清め、かまどや調理器具を礼拝します。
この日、困窮している人々に食事を振る舞うことは女神への直接的な奉仕とされ、食糧の豊かさと、飢えからの解放が祈られます。
さらに、マールガシールシャ・プールニマーは、月の神チャンドラへの崇拝にも適しています。
この時期の月は、暑すぎず寒すぎない心地よい冷気を伴っており、その光は薬効を持つと信じられています。
人々は夜、月の光の下で甘いお粥(キール)を作り、それを神に捧げてから食します。
これはアーシュヴィナ・プールニマー(シャラダ・プールニマー)と似た習慣ですが、冬の入り口にあるこの満月は、より内面的な充足と健康の守護に重点が置かれています。
このようにマールガシールシャ・プールニマーは、至高の師による精神の滋養と、母なる女神による肉体の滋養が同時に祝福される、心身共に満たされる豊かな満月の日となります。