クリシュナ・ジャンマ・アシュタミー
クリシュナ・ジャンマ・アシュタミーについて
クリシュナ・ジャンマ・アシュタミー(ジャンマーシュタミー)は、クリシュナ神を礼拝する吉日です。
クリシュナ神は、暗い牢獄で生まれたと伝えられます。
クリシュナ神を産んだのは、聖地マトゥラーを治めていたカンサ王の妹であるデーヴァキーでした。
しかし、カンサ王はデーヴァキーの子どもに殺されると予言されていたが故に、生まれたばかりのクリシュナ神を倒そうと数々の悪魔を送り込みます。
それらカンサ王の策略から逃れ生き延びたクリシュナ神は、数々の教えを広め、現代でも世を照らす光として崇められています。
アシュタミーは、月の満ち欠けの8日目となるアシュタミー・ティティを意味します。
クリシュナ・ジャンマ・アシュタミーは、クリシュナ・パクシャ(満月から新月へ向かう半月)の8日目となり、一説に、この月齢においてクリシュナ神が降誕したと信じられています。
神々への礼拝は、こうした月の満ち欠けによる暦に従って行うことが勧められます。
こうした時は、瞑想や断食を実践することが勧められ、これらの行いはヴラタ(戒行)といわれます。
バガヴァッド・ギーターの中心人物でもあるクリシュナ神は、帰依者たちへ喜びを与えるためにこの聖なる地に現れたといわれます。
多くのリーラー(神の遊戯)を行い、帰依者たちを常に魅了し、その愛の中へ引き込みます。
このクリシュナ神への愛が、帰依者たちを手の届かない喜びに導くと信じられています。
※クリシュナ・ジャンマ・アシュタミーは、毎月の満月から新月へ向かう8日目に祝われますが、クリシュナ神はバードラパダ月(8月〜9月)のクリシュナ・パクシャ(満月から新月へ向かう半月)の8日目(アシュタミー)に降誕したと信じられることから、この月のクリシュナ・ジャンマ・アシュタミーはクリシュナ降誕祭として盛大に祝福されます。