バイラヴィー・ジャヤンティー
バイラヴィー・ジャヤンティーについて
バイラヴィー・ジャヤンティーは、バイラヴィー女神の降誕日として崇められます。
マールガシールシャ月(11月〜12月)の満月がその日にあたります。
バイラヴィー女神は、ドゥルガー女神の10の化身であるダシャ・マハーヴィディヤー(10柱の大いなる叡智の女神)の1柱として崇められます。
創造と破壊は、宇宙の相反する側面です。
しかし、絶えず繰り返され、互いを支配しながら依存しあう重要なサイクルでもあります。
バイラヴィー女神はそんな世界を体現する女神です。
バイラヴィー女神は破壊の本質を持ち、肉体が衰え朽ちる時にその存在が明らかになると信じられます。
彼女自身、自己破壊的な生活を繰り返します。
また、怒りや嫉妬が強まる時、バイラヴィー女神もまた力を増し、正義や愛が強まる時、バイラヴィー女神の力は弱まると信じられます。
それは、世界の破壊を現しています。
しかし、創造は破壊なしには生まれないことから、必ずしもネガティブなものではないと捉えられています。
また、バイラヴィー女神は破壊の女神であるカーリー女神を象徴し、カーラ・ラートリー(黒い夜)を意味することもあります。
それはマハープララヤ(完全消滅・宇宙的帰滅期)であると伝えられます。
人が歳を取り、最終的には死に至るように、個々に存在する完全な消滅を体現しています。
バイラヴィー女神は、バイラヴァ神(シヴァ神の化身)の妃として礼拝される女神でもあります。
保護、輝き、雄弁さ、安泰、安全な旅を授けると伝えられ、不安や恐れ、疑いといった邪悪なエネルギーを払いのけると信じられています。