マータンギー・ジャヤンティー
マータンギー・ジャヤンティーについて
マータンギー・ジャヤンティーは、マータンギー女神の降誕日として崇められます。
ヴァイシャーカ月(4月〜5月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)の2日目がその日にあたります。
マータンギー女神は、ドゥルガー女神の10の化身であるダシャ・マハーヴィディヤー(10柱の大いなる叡智の女神)の1柱として崇められます。
芸術、音楽、学問の女神であるサラスワティー女神のタントラの姿であると伝えられます。
マータンギー女神は、言葉、知識、音楽、文学、詩、舞踏といったあらゆる芸術を司る女神として崇められます。
マータンギー女神を礼拝することで、芸術を極め、至高の知識を得るという超自然的な力を獲得することができると信じられます。
また、敵を制圧し、人を引き寄せることができるとも伝えられます。
マータンギー女神は、エメラルドグリーンの肌色で描かれ、ウッチシュタ・マータンギーとラージャ・マータンギーというふたつの姿で広く知られています。
ウッチシュタという言葉には、食べ残しや食べかけのものという意味があり、不浄の象徴があります。
ウッチシュタの姿では、縄、棍棒、剣、突棒を持ち、カースト外の賤民を意味するチャーンダーリニーという名前で呼ばれることがあります。
ウッチシュタ・マータンギー女神へは、食べ残しや食べかけの食事が供えられることが多く、この姿でのマータンギー女神への供物は、主に左手で捧げられます。
マータンギー女神は、不吉、穢れ、不浄といったものにしばし結びつけられます。
しかし、もっとも崇められるラージャ・マータンギーの姿では、弦楽器のヴィーナーを奏で、両脇にオウムを連れた姿で描かれます。
この姿のラージャ・マータンギー女神は、64の芸術を象徴していると伝えられます。
マータンギー女神の礼拝を通じては、マータンギー女神の神聖な祝福を受け、芸術の分野における最高の知識を得ることができるとされます。
マータンギー女神は、帰依者に魅力的な人格を授け、敵に勝利する力を与えると伝えられます。
また、世俗的な目標を達成することにも役立つと信じられます。
さらに、マータンギー女神の礼拝を純粋な気持ちで行うことで、帰依者には幸せで調和のとれた家庭生活がもたらされると伝えられます。
欲望を満たし、あらゆる恐れを取り除いてくれるのもマータンギー女神の祝福です。
敵からの保護、健康の回復、病気からの解放、パートナーとの絆を深める手助けをするとも伝えられます。