ヤショーダー・ジャヤンティー
ヤショーダー・ジャヤンティーについて
ヤショーダー・ジャヤンティーは、クリシュナ神の養母であるヤショーダーの降誕祭として祝福される祝祭です。
パールグナ月(2月〜3月)のクリシュナ・パクシャ(満月から新月へ向かう半月)のシャシュティー(6日目)がその日にあたります。
ヤショーダーは夫のナンダと共に、クリシュナ神の育ての親になるも、ヤショーダーの幼少期についてはあまり知られていません。
クリシュナ神は、聖地のマトゥラーでヴァスデーヴァとデーヴァキーのもとに生まれました。
しかし、マトゥラーを治めていた悪王であり、伯父のカンサ王に命を狙われます。
父親のヴァスデーヴァは、赤ん坊のクリシュナ神を抱いてヤムナー川を渡り逃避します。
そして、マトゥラーの近くに住んでいたナンダと妻であるヤショーダーの手によって育てられたと伝えられます。
ヤショーダーとクリシュナ神の関係は、信愛のヨーガともいわれるバクティ・ヨーガにおいて、ヴァートゥサリヤ・バーヴァの姿勢として知られます。
ヴァートゥサリヤ・バーヴァは、親子の姿勢です。
ヤショーダーは自らを犠牲にして、クリシュナ神を我が子のように愛し、そして育みました。
バクティ・ヨーガでは、神を心から愛する者こそが、最高の修行者であると説かれます。