ヤムナー・ジャヤンティー
ヤムナー・ジャヤンティーについて
ヤムナー・ジャヤンティーは、ヤムナー川の降誕を祝福する吉日です。
チャイトラ月(3月〜4月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)のシャシュティー(6日目)がその日にあたります。
大自然のあらわれが神々として崇められてきたインドの世界において、川は古くから聖なる存在として崇められてきました。
肥沃な大地をもたらすだけでなく、豊かな水とその流れが、あらゆるものを清め浄化すると捉えられてきたことにひとつの理由があります。
そんなインドでは、サラスワティー川、ヤムナー川、ガンジス川が3大河川として崇められることがあります。
それぞれ、ブラフマー神、ヴィシュヌ神、シヴァ神の女神として讃えられる存在です。
ヤムナー女神は、太陽神であるスーリヤと妻のサンジュナーの子として生まれたと伝えられます。
死の神であるヤマの妹、ヤミーと伝えられることもあります。
ヤムナー川は、ヒマーラヤ山麓の4大聖地のひとつであるヤムノートリーを水源とし、聖地イラーハーバード(アラーハーバード)でガンジス川に合流します。
その途中にはタージ・マハルが佇み、マトゥラーなどのクリシュナ神の聖地を流れます。
ヤムナー川は、クリシュナ神話においても重要な存在として崇められます。