バララーマ・ジャヤンティー
バララーマ・ジャヤンティーについて
バララーマ・ジャヤンティーは、クリシュナ神の兄として知られるバララーマ神の降誕祭にあたります。
バードラパダ月(8月〜9月)のクリシュナ・パクシャ(満月から新月へ向かう半月)の6日目に祝福されます。
バララーマ神はヴィシュヌ神の化身、また、アーディ・シェーシャ(初代竜王)の化身ともいわれます。
バララーマ神は鋤を手にし、農耕や豊穣の神として崇められることもあります。
ラーマと名付けられるも、その強さからバララーマ(強いラーマ)と呼ばれるようになりました。
弟であるクリシュナ神が色黒で描かれるのに対し、バララーマ神は色白で描かれます。
2人の誕生には有名な言い伝えがあります。
大昔、多くの悪行を働いていたカンサ王は、「ヴァスデーヴァの8番目の息子に殺される」と予言されます。
カンサ王は恐れ、ヴァスデーヴァの生まれた息子を次々に殺してしまいます。
しかし、7番目と8番目の息子は生まれてすぐに逃され、牛飼いに育てられます。
この2人の息子が兄バララーマ神と弟クリシュナ神です。
クリシュナ神とバララーマ神は、ダルマを守り支える存在として現代でも広く崇められています。
※バララーマ・ジャヤンティーの日にちは、地域や慣習によってさまざまに異なります。