ヴァラーハ・ジャヤンティー
ヴァラーハ・ジャヤンティーについて
ヴァラーハ・ジャヤンティーは、ヴィシュヌ神の化身であるヴァラーハ神の降誕祭にあたります。
バードラパダ月(8月〜9月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)の3日目に祝福されます。
ヴァラーハ神は、ヴィシュヌ神の10の化身の第3番目の化身にあたり、猪の頭を持つ神格です。
ヴィシュヌ神は、悪魔によって沈められた大地を救うために、猪となって大地を持ちあげたと伝えられます。
真理を追究する者は、凄まじい勢いで真っ直ぐに突き進む猪のように、あらゆる犠牲を恐れることなく進むべきであることを象徴しているといわれます。
『あらゆる犠牲を楽しむ至高の方は、大地の繁栄を願い猪の姿としての化身を受け入れました。
彼はそして、冥土に沈む大地を持ち上げました。』
(Srimad Bhagavatam 1.3.7)
『究極の力を持つ至高神が、気晴らしとして猪の姿をとったとき、地球の生命はまさにガルボーダカと呼ばれる宇宙の大海に沈んでいました。
大地を沈めた悪魔ヒラニヤークシャが現れたとき、神はその牙で悪魔を突き刺しました。』
(Srimad Bhagavatam 2.7.1)
『子が伏しているとき、母は溢れる愛のために、身を投げ出して子を救います。
それと同じように、大地が暗黒に伏しているとき、神は猪の姿をとって、キラキラ輝く瞳をもって飛び込み、大地を救うのです。』(Sri Pillan’s Tiruvaymoli 7.5.5)