「EXPRESS STAR TELLER」2025年10月号(Volume-34, Issue-09)は、インド占星術とスピリチュアリティの探求者のための包括的な月刊誌です。今号の特集「人生の出来事を正確にタイミングする―パラーシャラの条件付きダシャー」では、ヴェーダ占星術の最も高度な予測技法であるダシャーシステムを初心者向けに丁寧に解説します。また、配偶者・親・兄弟姉妹間の「共有されたカルマの絆」についての深い洞察、マハーラーシュトラ州の稀少なラーフ・ケートゥ寺院の紹介、プージャ・スワミ・ダヤーナンダ・サラスワティ師の叡智に満ちた教え、北東モンスーンの占星気象学的分析など、多彩なコンテンツを収録。さらに、タロット実践レッスン、病気への占星術的洞察、アーディ・カイラーシュとオーム・パルヴァットの神秘的領域の探訪など、82ページにわたって実践的知識とスピリチュアルな智慧を提供します。
「グルからの導き:プージャ・スワミ・ダヤーナンダ・サラスワティとのサットサンガ」は、現代ヴェーダーンタの偉大な師による深遠な教えを紹介する特集記事です。冒頭に掲げられたサンスクリット語の祈りの句「ज्ञानानन्दमयं देवं निर्मलस्फटिकाकृतिम्」(知識と至福に満ちた神、純粋な水晶のような姿をした方)は、すべての知識の基盤である至高の真理への礼拝を表しています。
この記事の核心は「行動の四つの結果」という概念にあります。スワミジーは、健全な態度で行動の結果を受け入れることができれば成功者であると説きます。すべての行動は、期待通り、期待以上、期待以下、または期待の正反対という四種類の結果をもたらします。道路を横断してバスに乗ろうとする例を用いて、彼は私たちが常にこの四つの可能性に備えるべきだと教えます。なぜなら、すべての行動は法則によって支配されており、失敗というものは本質的に存在しないからです。
スワミジーは「行動は失敗ではない、なぜなら法則が結果を支配するから」という革命的な視点を提示します。他者の行動を支配する法則、心理学の法則、社会学の法則、文化の法則など、様々な法則が結果を決定するのです。宿題をしっかりと行い、状況を研究し、可能性に備えることで、四つの結果すべてに対応できるようになります。このような準備をすれば、高揚も落胆もせず、冷静に対処できるのです。
記事の中核をなす重要な洞察は、「欲望の管理」と「欲望の充足」の違いについてです。態度の変化によって、欲望の充足ではなく欲望の管理がもたらされます。管理は充足も含意します。目標に向かって努力する過程で、計画を立て、実行し、達成しようとする試みそのものに、いかなる力によっても否定されることのない充足の喜びがあるのです。
これは経営者にとって特に重要な教えです。計画し、実行し、達成しようとする努力の喜びを味わう必要があります。目標が達成されれば、それは素晴らしいことです。しかし、目標が達成されなくても、計画と実行の様式を検討することで、より賢明になります。後悔する時間はありません。「人は経験から学び、学習のプロセスに切り替えた」のです。このスイッチは決して切られることはありません。結果を受け入れる準備ができていれば、熱意も、エネルギーも、決断力も失うことはないのです。
スワミジーは、事実の認識が人間として私たちを変えると説きます。それは自分自身についての全く異なる方向性を与えてくれます。ある視点からは成功であり、別の視点からは失敗であることが明確に理解できるようになります。つまり、成功者でも失敗者でもないということです。
では、あなたは誰なのか?あなたは単純な意識的存在なのです。これがあなたの真実です。あなたは意識的で、完全に客観的で、緊張から自由で、判断から自由で、制約されない能力を持ち、したがって様々な活動を引き受けることができる人間なのです。時には、達成したことが期待と等しく、時にはそれ以上であり、時には期待以下であったり、正反対であったりします。この理解こそが、真の自己実現への道なのです。
記事は、冷静さを保つことの重要性を強調します。高貴な家系に生まれた穏やかな人々、アグニのように、木片の中に隠された火のように、外側の症状を示すことなく、内なるものを保持する赦しの性質を持つ人々こそが、真に成熟した精神の持ち主なのです。この教えは、現代の混沌とした世界において、内なる平和と知恵を求めるすべての探求者にとって、計り知れない価値を持つものです。
「苦難を終わらせよう!マハーラーシュトラ州ラーフリのラーフ・ケートゥ寺院」は、インド占星術において最も影響力のある影の惑星、ラーフとケートゥを祀る稀少な寺院について詳細に解説する魅力的な記事です。
ラーフは変容、物質的成功、スピリチュアルな成長と関連しています。ホロスコープにおいてラーフが不利な配置にある人々は、ラーフの悪影響を緩和するための祝福と救済策を求めて、このような寺院を訪れます。マハーラーシュトラ州アフメドナガル地区のラーフリにあるラーフ・ケートゥ寺院は、まさにそのような聖地なのです。
この寺院の由来は、ヒンドゥー神話の壮大な物語「サムドラ・マンタン」(乳海攪拌)に遡ります。神々と悪魔たちが不死の霊薬アムリタを得るために乳海を攪拌していた時、悪魔ラーフは自らをデーヴァ(天上の存在)に変装し、神々に密かに紛れ込んでアムリタを得ようとしました。ヴィシュヌ神の女性化身モーヒニーから霊薬を受け取り、それを飲み干しました。しかし、その時、太陽と月によって指摘され、ヴィシュヌ神によってラーフの首は切り落とされました。
しかし、ラーフはすでに霊薬を飲んでいたため不死を得ていました。伝承によれば、ラーフの身体(胴体)が落ちた場所がラーフリであると言われています。「ラーフ・チェ・ハラン」(ラーフが切り落とされた場所)が、この地名の起源であり、後に「ラーフ+ハリ=ラーフリ」となったのです。
この寺院には、ケートゥと共にラーフの黒い石の偶像が安置されています。現在、この寺院はあまり人気がありません。多くの信者がこの寺院について知らないためです。寺院の近くには、シャニ神(土星神)を祀る別の社もあります。ラーフリから短い距離には、ネヴァーセ村に古代のモーヒニーラージ寺院(ヴィシュヌ神の女性形)もあります。
記事はさらに、インド各地の他の注目すべきラーフ寺院についても紹介しています。ウッタラーカンド州アンディールのラーフ寺院、カルナータカ州ラージャナクンテ近くのディッブール、ベンガルールのシュリー・ラーフ・ムネーシュワラ寺院(ラーフとケートゥの両方を一つの構造で特徴づける独特の偶像がある)、グジャラート州ナヴサリのラーフ・ナヴァグラハ・デーヴァター・マンディル、タミル・ナードゥ州マドゥライのヴァディパッティにあるラーフ・ケートゥ・アーディ・エーシュワラン寺院などです。
最後の寺院は特に興味深く、シヴァ神に捧げられており、ラーフとケートゥのための社があり、単一の構造の中に両方を特徴づける独特な偶像があります。定期的にラーフのマントラを唱え、女神ドゥルガーやヴァラーハ神に祈りを捧げ、ギー・ランプを灯し、ラーフ・カーラム(ラーフの時間帯)の間にこれらの儀式を行うことで、ラーフの悪影響を軽減できると説かれています。
記事は、ラーフ神への主要なマントラ「オーム・ラーム・ラーハヴェー・ナマハ」(Om Ram Rahave Namah)を紹介して締めくくられています。この記事は、インド占星術の実践者にとって、悪影響を持つ惑星配置の救済方法を理解する上で貴重な情報を提供すると同時に、インドの豊かな神話的伝統と宗教的遺産への洞察を与えてくれます。これらの寺院は、単なる礼拝の場所ではなく、古代の知恵と現代の占星術実践を結びつける生きた伝統の証なのです。