ラーマ・ナヴァミー
ラーマ・ナヴァミーについて
ラーマ・ナヴァミーは、ラーマーヤナの主人公であるラーマ神の降誕祭です。
ヴィシュヌ神の7番目の化身として、この地にはびこる邪悪な力を破壊するために誕生したと伝えられます。
「ナヴァミー」は、サンスクリット語で、新月あるいは満月から9日目という意味があります。
ラーマ神は、チャイトラ月(3月〜4月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)の9日目に生まれたといわれています。
この吉兆の日は、占星術では、すべての罪を滅ぼすよい影響があると信じられています。
そのため、繁栄、健康、幸福、成就を願い、世界中の人々がこの聖なる日を祝福します。
ラーマ・ナヴァミーの前身は、夏の到来を告げるこの時期に、豊作祈願のため、太陽に礼拝することが起源であるともいわれます。
ラーマ神はしばしば太陽の象徴とされますが、世界の言語を見ると、「ラ」の音が太陽や放射をあらわしている例をよく見ることができます。
・「ラー」 古代エジプトの太陽神(Ra)
・「アラー」 ユダヤ教・キリスト教・イスラーム教の唯一神(ラーにアクセント)
・「ラヴィ」 サンスクリット語の太陽(ravi)
・「ラディエンス」 英語の光輝(radiance)
・「ラジウム」 放射性物質(ラテン語の放射性(radius)から由来)
・「ラドン」 放射線源
など
古代の賢者たちは、天啓によって、自然界の目に見えるものから、目に見えないものまで、音として表現することができたといわれ、その最も顕著な例がサンスクリット語のマントラといわれています。
ラーマ神の御名は、罪を浄める大きな力があると、古くから言い伝えられています。
ラーマ・ナヴァミーは、宗派によって祝われる日付が異なる場合があります。
ラーマ神がヒンドゥー暦における正午(マディヤーフナ)に降誕したという伝承を重視するスマールタ派では、その日の正午に「ナヴァミー(9日目)」のティティ(朔望日)が重なっているかを重視して祭礼日を決定します。
一方、ISKCONなどのヴァイシュナヴァ派では、「ウダヤー・ティティ」と呼ばれる原則に従い、日の出の瞬間にそのティティがすでに始まっていることを重視します。
そのため、ラーマ・ナヴァミーでは、たとえ正午の時点でナヴァミー(9日目)であっても、日の出がアシュタミー(8日目)だった場合には、祝祭を翌日に行います。
この違いにより、ISKCONなどのヴァイシュナヴァ派ではスマールタ派よりも一日遅れて祝われることがあります。