ビーシュマ・アシュタミー
ビーシュマ・アシュタミーについて
ビーシュマ・アシュタミーはマーガ月(1月〜2月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)の8日目にあたり、ビーシュマを讃える日です。
ビーシュマは古代インドの叙事詩マハーバーラタにおける英雄として知られ、この日、ビーシュマが死を迎えたと伝えられます。
戦いで傷を負ったビーシュマは、ウッタラーヤナに肉体を去ることを望み、ウッタラーヤナが訪れるまで、矢でできた臥床で死を待ったといわれます。
生涯を通じ禁欲を忠誠したビーシュマは、父より、自身の死す時を選ぶことができる恩恵を与えられていました。
ウッタラーヤナはマカラ・サンクラーンティ以降の太陽が北方への回帰を始める時にあたります。
インドでは太古より、ウッタラーヤナの期間中に肉体を去ることは、成就に至るために重要であると考えられ、バガヴァッド・ギーターでは、以下のように説かれています(バガヴァッド・ギーター第8章第24節)。
アグニル ジョーティル アハハ シュクラハ シャンマーサー ウッタラーヤナム
タットラ プラヤーター ガッチャンティ ブラフマ ブラフマヴィドー ジャナーハ
祭火燃え、光明あり、昼、白月、太陽が北進する6ヶ月の間、
その時に逝去するブラフマンを知る人々は、ブラフマンに赴く。