ドゥーマーヴァティー・ジャヤンティー
ドゥーマーヴァティー・ジャヤンティーについて
ドゥーマーヴァティー・ジャヤンティーは、ドゥーマーヴァティー女神の降誕日として崇められます。
ジェーシュタ月(5月〜6月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)の8日目がその日にあたります。
ドゥーマーヴァティー女神は、ドゥルガー女神の10の化身であるダシャ・マハーヴィディヤー(10柱の大いなる叡智の女神)の1柱として崇められます。
ドゥーマーヴァティー女神は、「煙のような者」を意味し、未亡人として崇められる女神です。
シヴァ神を飲み込むことによって自らを生みだすと伝えられ、それは自己主張であり、または非依存性を示すともいわれます。
シヴァ神のいないシャクティ「永遠の未亡人」として崇められます。
ドゥーマーヴァティー女神は、一般的に広く知られる女神ではありません。
老齢のために腰が曲がり、汚れた服を身にまとい、目はきつく、髪は痛んでいます。
醜い姿をし、アラクシュミー(ラクシュミーの無い、輝きの無い)と呼ばれることがあります。
しかし、この地が大洪水に見舞われた時、彼女は聖なる母であったと伝えられます。
醜いながらも、そこに女神としての姿を見てとれる者に、恵みを授けると信じられています。
ドゥーマーヴァティー女神は、霊的な向上のために礼拝されています。
特に礼拝は、夜にひとりで行うことが勧められます。
ドゥーマーヴァティー女神を礼拝することで、女神が示す否定性を追い払い、真の知識を獲得するために煙幕を超越していくことができると信じられています。
しかしながら、既婚者はドゥーマーヴァティー女神を礼拝しないよう勧められています。
ドゥーマーヴァティー女神の礼拝は、孤独感と世俗から離れる感覚を引き起こすといわれ、それは精神的な探求のもっとも高い特徴といわれるように、この世を放棄し霊的な道へ進む人にとって適切なものであると伝えられています。