カーラ・アシュタミー
カーラ・アシュタミーについて
カーラ・アシュタミー(カーラーシュタミー)は、カーラバイラヴァ神を礼拝する吉日です。
カーラバイラヴァ神はシヴァ神の化身した恐ろしい姿として知られています。
おごり高ぶったブラフマー神を罰するために、バイラヴァ神は5つあったブラフマー神の頭を切り落とし苦行を行ったとされています。
それ故、ブラフマー神の頭は4つとなり、一方バイラヴァ神は切り落としたブラフマーの頭を持った姿で描かれます。
アシュタミーは、月の満ち欠けの8日目となるアシュタミー・ティティを意味します。
カーラ・アシュタミーは、クリシュナ・パクシャ(満月から新月へ向かう半月)の8日目となり、一説に、カーラバイラヴァ神はこの満月から8日目(アシュタミー)に降誕したと信じられています。
神々への礼拝は、こうした月の満ち欠けによる暦に従って行うことが勧められます。
こうした時は、瞑想や断食を実践することが勧められ、これらの行いはヴラタ(戒行)といわれます。
シヴァ神のもっとも恐れられる姿にも関わらず、バイラヴァ神への礼拝は限りのない保護と繁栄を授けると伝えられます。
それは、私たちの欲望という最も恐ろしい敵を倒すとともに、優れた精神力を授けてくれるからだと信じられています。
カーラ・アシュタミーは、毎月の満月から新月へ向かう8日目に行われますが、カーラバイラヴァ神は、マールガシールシャ月のクリシュナ・パクシャ(満月から新月へ向かう半月)の8日目(アシュタミー)に降誕したと信じられることから、この月のカーラ・アシュタミーがもっとも重要とされています。