アンナプールナー・ジャヤンティー
アンナプールナー・ジャヤンティーについて
アンナプールナー・ジャヤンティーは、食物や豊穣の女神として崇められるアンナプールナー女神の降誕祭として祝福される吉日です。
マールガシールシャ月(11月〜12月)の満月に祝福されます。
アンナプールナー女神の名前には、「食物に満たされた者」という意味があります。
その存在は、シヴァとシャクティ、プルシャとプラクリティ、精神と物質、男性と女性、それらが本来一つであり、創造と完成には、女神(シャクティ)の存在が欠かせないことを伝えています。
ある日、シヴァ神は妻であるパールヴァティー女神に言います。
「物質世界は全て幻影である。食べ物も幻影の一部にすぎない。」
食べ物を含め、世界のあらゆるものの現れであるパールヴァティー女神はその言葉に怒り、シャクティ(エネルギー)の重要性を示すために姿を消します。
パールヴァティー女神のいなくなった世界からは食べ物が消え、荒廃し、生き物たちは飢え始めました。
その状況を憐れんだパールヴァティー女神は世界に戻り、食事を与えるためにカーシーに台所を整えます。
シヴァ神はお椀をもってパールヴァティー女神のもとを訪れ、「物質世界を幻影としてあしらってはいけないことに気がついた」と謝ります。
パールヴァティー女神は怒りを収め、シヴァ神に食事を与えると、アンナプールナー(食物に満たされた者)として崇められるようになったと信じられています。