ダシャ・マハーヴィディヤー・ジャヤンティー
ダシャ・マハーヴィディヤー・ジャヤンティーについて
ドゥルガー女神の10柱の化身である女神たち、ダシャ・マハーヴィディヤー。
10柱の女神たちは、ぞっとするほどの恐ろしさからうっとりするほどの美しさを持つものまで、女性の神性さの全てを包み込んでいます。
それぞれの女神たちが降誕した日として崇められるダシャ・マハーヴィディヤー・ジャヤンティーの2024年の詳細(日本時間)をご紹介いたします。
シャクティ派などでは女神たちを讃える礼拝が行われます(日時は地域によって異なる場合があります)。
・トリプラ・スンダリー:2024年2月24日(マーガ月の満月)
・ターラー:2024年4月17日(チャイトラ月シュクラ・パクシャの9日目)
・マータンギー:2024年5月11日(ヴァイシャーカ月シュクラ・パクシャの2日目)
・バガラームキー:2024年5月16日(ヴァイシャーカ月シュクラ・パクシャの8日目)
・チンナマスター:2024年5月22日(ヴァイシャーカ月シュクラ・パクシャの13日目)
・ドゥーマーヴァティー:2024年6月14日(ジェーシュタ月シュクラ・パクシャの8日目)
・カーリー:2024年8月26日(バードラパダ月クリシュナ・パクシャの8日目)
・ブヴァネーシュワリー:2024年9月15日(バードラパダ月シュクラ・パクシャの12日目)
・カマラー:2024年11月1日(カールッティカ月の新月)
・バイラヴィー:2024年12月15日(マールガシールシャ月の満月)
※クリシュナ・パクシャ(満月から新月へ向かう半月)
※シュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)
ダシャ・マハーヴィディヤーの誕生
かつて、シヴァ神とパールヴァティー女神の愛の戯れが行き過ぎた時、シヴァ神は激怒し、パールヴァティー女神を捨て去ろうとしました。
すると、パールヴァティー女神は自らを10の形に拡大し、10の方向を立ち塞ぎます。
シヴァ神がパールヴァティー女神のもとを立ち去ろうとしても、あらゆるところにパールヴァティー女神が立ちはだかり、シヴァ神はパールヴァティー女神のもとを離れることはできなかったといわれます。
シヴァとシャクティは本来ひとつであり、その結合は解脱として、古くから求められてきました。
純粋な意識であるシヴァ神は、それを目覚めさせる母なる女神の力を常に必要とします。
私たちがこうして肉体を持って生を受けたのは、純粋な意識であるシヴァ神との結合を達成するためでもあります。
マハーヴィディヤーには、「偉大な知識」という意味があります。
美しさだけでなく、恐ろしさも見せる10柱の女神たちは、喜びだけでなく、苦しみもある人生を通じ、私たちに多くの知識を授けながら、さまざまな姿で真実を明らかにしていきます。
偉大な知識であるダシャ・マハーヴィディヤーと向き合うことで、無知を払拭する力を獲得し、純粋な意識であるシヴァ神として目覚めることができると信じられています。