カールティガーイー・ディーパム
カールティガーイー・ディーパムについて
カールティガーイー・ディーパムは、主に南インドのタミルナードゥ州において祝福される光の祭典です。
カールティガーイー月(カールッティカ月、10月〜11月)の満月、ナクシャトラがクリッティカーの日に祝福されます。
このカールティガーイー・ディーパムは、ディーワーリーの延長として考えられています。
家庭では、ディーワーリーより毎日、2倍の数のランプを灯し続けます。
そのため、このカールティガーイー・ディーパムにおいては、無数のランプが灯されます。
タミルナードゥ州のティルヴァンナーマライでは、この日、特別な祝福が執り行われます。
一説には、シヴァ神がブラフマー神とヴィシュヌ神に、頭と足の正確な位置を見つけるように求めました。
シヴァ神は始まりもなく終わりもない巨大な姿をしていたため、ブラフマー神とヴィシュヌ神はシヴァ神の頭と足をどこにも見つけることができません。
すると、シヴァ神はティルヴァンナーマライの丘で、至高の姿を示すためにジョーティ(光)として姿をあらわしたと伝えられます。
そのため、このカールティガーイー・ディーパムはアンナーマライ・ディーパムとしても知られます。
この日、特別な灯火がティルヴァンナーマライの丘の頂上に灯され、シヴァ神の光を目にすることができると信じられています。
永遠と輝くジョーティ(光)としてのシヴァ神の姿は、ジョーティルリンガムとして崇められ、その礼拝はシヴァ神の帰依者にとって最上の礼拝であるとみなされています。
ジョーティルリンガムとして火の姿をとるシヴァ神は、すべての人々の罪を取り除くといわれ、人は一切の罪を祓い、静寂、無垢、平安の境地を得ると信じられています。
また、一説には、6人の赤ん坊として現れたカールッティケーヤ神(ムルガン神)が、この日、母であるパールヴァティー女神に抱きしめられ一体となり、6つの頭を持った身体が生まれたと信じられます。
カールッティケーヤ神(ムルガン神)の特別なプージャーが行われるところも多くあります。
この日、人々は家々をきれいに整え、夕方には家の前にコーラム(ランゴーリー)を描き、ランプを灯します。
祭壇にもランプが灯され、光を通じて祈りが捧げられた後、ランプをあちこちに配列し、いたるところにランプの光が輝きます。
カールティガーイー・ディーパムは、こうして、およそ3日間に渡って祝福が行われます。