アクシャヤ・ナヴァミー
アクシャヤ・ナヴァミーについて
アクシャヤ・ナヴァミーは、サティヤ・ユガ(黄金の時代)が始まったと伝えられる吉日です。
カールッティカ月(10月〜11月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)のナヴァミー(9日目)に祝福されます。
この日は「サティヤ・ウガーディ」としても知られます。
ウガーディの語源は、「ユガ+アーディ=新しい時代の始まり」にあるとされます。
このアクシャヤ・ナヴァミーにおいては、真摯な祈りを捧げることであらゆる願望が成就し、モークシャを達成することができると信じられています。
また、アクシャヤ・ナヴァミーはあらゆる寄付や施しを行う吉祥な日とされます。
アクシャヤに「不朽の、不滅の」という意味があるように、この日に行う慈善行為は廃れることがなく、今生または来世に渡って、恩寵をもたらすと信じられます。
アクシャヤ・ナヴァミーは、アムラ・ナヴァミーとも呼ばれ、神々の住居とされるアムラの木にプージャーを行う慣習があります。
アムラは、若返りの果実ともいわれるほど多くの効能が伝えられる果実であり、和名はユカンとして知られます。
ヴィシュヌ神はアムラの木に宿ると信じられ、アクシャヤ・ナヴァミーにおいてはアムラの木にプージャーを行い、ヴィシュヌ神の礼拝を行います。
ルドラークシャは生きとし生けるものの繁栄を願うシヴァ神の目から落ちた涙から生まれたとされますが、一説に、アムラはヴィシュヌ神の目から落ちた涙から生まれたとされています。
アムラの木は、地球上で最初に現れた木とも伝えられます。
シャンカラがラクシュミー女神を讃える美しい賛歌を歌うと、黄金のアムラの果実が降り注いだといわれます。
この木の実を想うだけで、精神的に多くの美徳がもたらされ、健康が授けられるとともに、さまざまな問題を解消することができると信じられます。
この神聖な木の下で先祖供養を行うと祖先が解放され、その実を食べると牛を寄進するに等しい利益があるとも信じられています。