カビール・ジャヤンティー
カビール・ジャヤンティーについて
カビール・ジャヤンティーは、神への愛を綴った究極の詩人といわれるカビールの降誕祭として祝福される祝祭です。
ジェーシュタ月(5月〜6月)の満月がその時にあたります。
カビールの生没年ははっきりとしておらず、1398年-1448年、または、1440年-1518年という説が伝えられています。
カビールはヒンドゥー教徒として生まれるも捨てられ、低カーストのイスラム教徒の織工の夫婦に育てられたと伝えられます。
生涯を織工として過ごし、その中でカビールは神への陶酔を美しい詞に綴り、多くの人々を引きつけました。
祭儀や儀式、偶像崇拝の形式主義を批判し、宗教を超えた神への愛を説いた教えは、インドの宗教観にも大きな影響を与えたとされます。
シク教もまた、カビールの思想の影響を受けたものであるといわれます。
神は、寺院や聖地ではなく、人々の心の中に、そして日常の一つ一つの行いにあるとカビールは述べています。