アーシャーダ・グプタ・ナヴァラートリ
アーシャーダ・グプタ・ナヴァラートリについて
インドの盛大な祝祭のひとつに、女神を讃える9日間の夜「ナヴァラートリ」があります。
この祝祭は春と秋の2回行われることで有名であり、春はラーマ・ナヴァミー、また秋はダシャハラーと共に、盛大な祝福が行われます。
このナヴァラートリは春と秋の2回が有名ですが、もう2回、年に計4回祝福が行われます。
そのひとつが、夏の季節に祝福されるアーシャーダ・グプタ・ナヴァラートリです。
このナヴァラートリは、アーシャーダ月(6月〜7月)の新月の次の日より9日間に渡り、主にシャクティ派の人々によって祝福されます。
ナヴァラートリは、ドゥルガー、ラクシュミー、サラスワティー女神を9日間に渡りお奉りする祝祭です。
はじめの3日間は心の中に潜む不純物や悪徳、欠点を破壊するため、強力な戦士でもあるドゥルガー女神を礼拝します。
次の3日間は、すべての帰依者に尽きることのない富と幸福を授けるといわれるラクシュミー女神を礼拝し、最後の3日間は、創造主ブラフマーの妻であり、学問と芸術、そして叡智を授ける女神であるサラスワティー女神を礼拝します。
ドゥルガー女神の9つの姿もまた、この時に讃えられます。
ナヴァラートリの期間中、真摯な帰依者の中には、断食をしながら、健康や繁栄を願って祈りを捧げる人々もいます。
季節の移り変わりに訪れるこのナヴァラートリは、自身の日々の生活を見つめ直して、人生の向上につながる新しい習慣をはじめるこの上ない吉祥の日であるといわれています。