アーディ・シャンカラーチャーリヤ・ジャヤンティー
アーディ・シャンカラーチャーリヤ・ジャヤンティーについて
アーディ・シャンカラーチャーリヤ・ジャヤンティーは、偉大な師であり、インド最大の哲学者・思想家とも呼ばれるシャンカラ(シャンカラーチャーリヤ)の生誕日です。
シャンカラは、梵我一如の思想、不二一元論(アドヴァイタ)を説いたことで知られています。
解脱のためには、私たちの自我(アートマン)と宇宙の根本原理(ブラフマン)が、本来同一であるという知識を得ることが必要であると説きました。
”「生と死というワニが出没する輪廻の大海」から脱する道はただ一つ、我が内なる本来の自己アートマンが宇宙の根本原理ブラフマンと同一であるという真理を悟ることにある”
(ウパデーシャ・サーハスリー 真実の自己の探求 シャンカラ (著), 前田 専学 (翻訳))
シャンカラは8歳の時に世を捨て出家することを望むも、母がそれを許しませんでした。
ある時、母と河で沐浴をしていると、シャンカラは1匹のワニに噛みつかれ命を落としそうになります。
魂だけでも救われるように、出家させてほしいと強く母に乞うと、母はそれを許し、ワニはシャンカラを解放しました。
こうしてシャンカラの出家者としての修行が始まったといわれています。
シャンカラの生涯はさまざまに異なる説が伝えられますが、一説に、ヴァイシャーカ月(4月〜5月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)の5日目に誕生したという説があります。