クリシュナ降誕祭
クリシュナ降誕祭について
クリシュナ降誕祭には、クリシュナ・ジャヤンティー、クリシュナ・ジャンマーシュタミー、ゴークラーシュタミー、クリシュナーシュタミーなどさまざまな名称があります。
クリシュナ降誕祭は、地域や教派によって行われる日程が異なります。
これは、伝統的なインド占星術によると、クリシュナ神の誕生日が、バードラパダ月(8月〜9月)のクリシュナ・パクシャ(満月から新月へ向かう半月)の8日目(アシュタミー)で、月の星座(ラーシ)がヴリシャバ(牡牛座)、ナクシャトラがローヒニーであることに由来します。
クリシュナ降誕祭は、上記すべての条件が揃う必要がありますが、多くのヒンドゥー教派の暦では、すべてが一致することがほとんどありません。
教派によっては、満月から新月に向かう8日目(アシュタミー)を重視するところもあれば、ナクシャトラがローヒニーであることを重要視する教派もあります。
こうして、ヒンドゥー教派ごとに独自の基準を設けてクリシュナ神の降誕祭を祝うため、地域や教派によって日程に違いが生じます。
クリシュナ神は、暗い牢獄で生まれたと伝えられます。
クリシュナ神を産んだのは、聖地マトゥラーを治めていたカンサ王の妹であるデーヴァキーでした。
しかし、カンサ王はデーヴァキーの子どもに殺されると予言されていたが故に、生まれたばかりのクリシュナ神を倒そうと数々の悪魔を送り込みます。
それらカンサ王の策略から逃れ生き延びたクリシュナ神は、数々の教えを広め、現代でも世を照らす光として崇められています。
バガヴァッド・ギーターの中心人物でもあるクリシュナ神は、帰依者たちへ喜びを与えるためにこの聖なる地に現れたといわれます。
多くのリーラー(神の遊戯)を行い、帰依者たちを常に魅了し、その愛の中へ引き込みます。
このクリシュナ神への愛が、帰依者たちを手の届かない喜びに導くと信じられています。