ブッダ・プールニマー
ブッダ・プールニマーについて
ブッダ・プールニマーは、ブッダ・ジャヤンティーとも呼ばれ、仏陀の降誕祭として祝福される吉日です。
ヴァイシャーカ月(4月〜5月)の満月に祝福されることから、ヴェーサーカとも呼ばれます。
ブッダ・プールニマーは、ネパール、シンガポール、ベトナム、タイ、カンボジア、スリランカ、ミャンマー、バングラデシュ、インドネシア、インドなど、仏教徒が多く暮らすアジアの国々を中心に、世界中で祝福されます。
仏陀の降誕祭の正確な日にちは、それぞれの国の伝統的な暦によって異なりますが、ヴァイシャーカ月(4月〜5月)の満月を仏陀の降誕祭とする決議は、1950年にスリランカで行われた第一回世界仏教徒連盟(WFB)の会議で採択されました。
この日は、仏陀の降誕日とされていますが、実際には仏陀の降誕の日、悟りの日、成仏の日を包括する日にあたります。
降誕の日:ネパールに位置するルンビニーで、ガウタマ・シッダールタが誕生したことを祝います。
悟りの日:インドのガヤー(ブッダガヤ)の菩提樹の下で悟りに達し仏陀となったことを祝います。
成仏の日:インドのクシーナガルで、肉体を捨て永遠の涅槃に入ったことを祝います。
ブッダ・プールニマーにおいて、仏教徒や信奉者たちは、仏陀の生涯とその教えに敬意を示し、さまざまな形で礼拝や修行を行います。
一般的には、寺院を訪れて花を供え、ランプを灯し、祈りや瞑想に参加します。
僧侶による説法を聴き、繁栄と平和を願うとともに、この日は肉食を控え、精進料理を摂ることを努めます。
仏陀の教えである、慈悲や布施といった美徳を象徴する慈善行為や奉仕活動を行います。
苦悩からの解放の象徴として、意に反して捕らわれたり、籠に入れられた鳥や動物が放たれることもあります。
ブッダ・プールニマーは、自分の欲望を満たすのではなく、より大きな幸せや喜びの時であり、仏陀の教えに触れ、世間に示すために専念する時となります。
奉仕と内省の日としてだけでなく、内なる平和の追求において、文化的・地理的な背景の違いを超えて、人々を結びつける貴重な機会として祝福されます。