ハヌマーン・ジャヤンティーは、ヒンドゥー教でもっとも力強い神格の1柱であるハヌマーン神の降誕を祝福する吉日です。
ハヌマーン・ジャヤンティーは、インドでも地域によってさまざまに異なる暦で祝福されます。
このプージャーは、タミル暦によるハヌマーン・ジャヤンティーを祝福するプージャーです。
タミル暦では、12月〜1月の新月にハヌマーン・ジャヤンティーが祝福されます。
猿の姿で崇められるハヌマーンは、ヒンドゥー教でもっとも力強い神格の1柱であり、ハヌマーンの礼拝が行われるところには、否定的なエネルギーは近寄ることができないと言われます。
ハヌマーンが猿の姿を持つのは、ヴァーナラという猿の一族である父ケーシャリと母アンジャナーのもとに生まれたことに理由があります。
ハヌマーンの母であるアンジャナーは、もともと雲や水の中で生きる精、アプサラーでしたが、ある呪いのために、ヴァーナラとして生きていました。
呪いを解くために息子をもうけなければならかったケーシャリとアンジャナーは、シヴァ神への苦行を行います。
喜んだシヴァ神は、風神ヴァーユに生命を運ばせ、アンジャナーは息子であるハヌマーンをもうけました。
それ故、ハヌマーンはシヴァ神の化身としても崇められています。
精でありながら、呪いのためにヴァーナラという一族にされてしまったアンジャナー。
ヴァーナラは、叙事詩ラーマーヤナにおいて非常に勇敢な姿で描かれ、「森に住む者」という意味を持ちますが、それは本能的に生きる野性の質を示していると例えられることがあります。
そしてその性質は、私たちの誰もが持つものです。
アンジャナーはヴァーナラとして生きながらも、精として美しく苦行を務め上げ、ハヌマーンを生み、呪いを解きました。
一方で私たちは、自分自身の本質を見失うことなく、理性をもとに行為を務め上げなければなりません。
そうして生まれる行為は、私たちを解放していきます。
ハヌマーンは、シヴァ神の生命を運んだ風神ヴァーユの子と伝えられることもあります。
猿として、風として、あちこちを飛び回り決して落ち着くことがないハヌマーンの姿は、揺れ動く私たちの心の象徴でもあります。
しかし、ハヌマーンの心は固くラーマ神に定まり、その働きは常に正しいものでした。
私たちも自身の内にアンジャナーを据え、ハヌマーンを生みださなければなりません。
私たちの野性の質も、神々に固く定まることで、どんな悪をも寄せ付けない強さと正しさに生まれ変わります。
このハヌマーン・ジャヤンティーの吉日に、以下の寺院においてアルチャナ(神前において僧侶が名前を奏上する儀式)を実施します。
■プージャー(アルチャナ:神前において僧侶が名前を奏上する儀式)実施寺院■
・アーンジャネーヤ寺院(ナーマッカル)
以下の簡単なステップを通じて、 【ご家族参加無料】ハヌマーン・ジャヤンティー・プージャー(2024年12月30日(月)実施)が、あなたの人生にどのような導きと祝福をもたらし、スピリチュアルな覚醒への道をどう照らしていくのかをアドバイスいたします。