スカンダ・シャシュティー
スカンダ・シャシュティーについて
スカンダ・シャシュティーは、軍神スカンダを礼拝する吉日です。
スカンダ神は、シヴァ神とパールヴァティー女神の息子で、ガネーシャ神の弟にあたります。
スカンダは「攻撃者」の意味があり、マハーセーナ(偉大な戦士)、スブラフマニヤ、カールッティケーヤ、ムルガン(神聖な子)、シャンムカ(六面の顔をもつ者)、ドヴァーダシャークシャ(12の眼をもつ者)など、さまざまな別名があります。
シャシュティーは、月の満ち欠けの6日目となるシャシュティー・ティティを意味します。
スカンダ・シャシュティーは、シュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)の6日目となり、一説に、スカンダ神は世界を恐怖に陥れたタラカースラという悪魔を、このシャシュティーに倒したと伝えられます。
神々への礼拝は、こうした月の満ち欠けによる暦に従って行うことが勧められます。
こうした時は、瞑想や断食を実践することが勧められ、これらの行いはヴラタ(戒行)といわれます。
軍神スカンダは、霊的探求の守り神です。
スカンダ神の礼拝は、霊的探求にともなう困難に打ち克ち、内的平安を得ると伝えられます。
※スカンダ・シャシュティーは、日の出と日の入の間にパンチャミー・ティティ(5日目)が終了しシャシュティー・ティティ(6日目)が始まる日が選ばれるため、パンチャミー・ティティ(5日目)に行われる場合があります。
※スカンダ・シャシュティーは、毎月の新月から満月へ向かう6日目に行われますが、スカンダ神はカールッティケーヤ神とも呼ばれるように、戦争に最も適するカールッティカ月(10月〜11月)と関係しており、この月のスカンダ・シャシュティーがもっとも重要とされています。