ヴィディヤーランバム
ヴィディヤーランバムについて
ヴィディヤーランバムは、主に南インドにおいて、学問の女神であるサラスワティー女神への祈りのが捧げられる吉日です。
アーシュヴィナ月(9月〜10月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)の10日目がその日にあたります。
ヴィディヤーランバムは、女神たちを9日間にわたって礼拝するナヴァラートリの後、ドゥルガー女神がアスラのマヒシャースラを倒した日として、また、ラーマ神が羅刹王のラーヴァナに打ち勝った日として祝福される、ダシャハラー(ヴィジャヤ・ダシャミー)に重なります。
「ヴィディヤー」は「知識」、「アーランバ」は「始まり」を意味します。
ナヴァラートリを通じ、自分自身の内で無知という暗闇を倒した後、知識という光が満ち始める吉祥な時、私たちは真の学びを開始します。
それは、清らかな心身の中で、自分自身の本質に気づく学びでもあります。
サラスワティー女神は、あらゆるものを清めると崇められてきた聖なる川の神格であり、識別力の象徴である白鳥を乗り物とします。
白鳥は、混ざり合った水とミルクから、ミルクだけを飲むことができると伝えられることがあります。
それは、善と悪、正と誤を見分ける力だけでなく、本質を見る力として崇められています。
毎年、自然の巡りに調和をしながらこうした祭事を祝う時、私たちは本質から遠ざかることなく、日々の歩みを着実に進めることができると信じられています。