English Title: 『 Summer Showers In Brindavan 1990 』 の日本語訳。
1990年にサイ大学の学生を対象に開催された夏期講習の講話集。人体の謎、正しい五感の使い方、ヴェーダの叡智などを詳しく解説。
サティヤ・サイ・ババ
本名、サティヤ・ナーラーヤナ・ラージュ。サティヤ(SATHYA)とは真理を、サイ(SA-AI)は神聖にして母なる神を、ババ(BABA)は父を意味し、サティヤ・サイ・ババとは「私たちの真の父母」という意の敬称。インドの教育指導者、社会奉仕者、人道的活動家であり、多くの要人も聖者として認める霊的指導者。人種、宗教、国籍、経済状態に関わらず、すべての患者が心臓切開手術や腎臓移植手術、精密検査などを無料で受けられる病院や、子ども達が優れた人格と適切な道徳観、倫理観、霊的なものの見方をもち、将来理想的な市民となるように、小学校から高等教育までの一貫教育を無料で提供している他、困窮層への奉仕として水道設備やインフラ設備の供給といったサイ・ババの社会奉仕事業が世界各国で高く評価されている。霊的指導者という立場からは、人間の本当の姿とは何か、人生の目的とは、目的を達成するための方法とは何かについて、わかりやすく説いている。サイ・ババの真骨頂は、さまざまな奇跡現象にあるのではなく、その教えの深遠さと、教えに沿った愛と奉仕の活動にある。
【教育関連】
サイ・ババは「教育の目的は人格」と説き、知識偏重の教育でなく、高い人格を養う教育を行うべきだとしている。サティア・サイの名前を冠した教育機関は、2007年7月現在で、小・中・高・大学合わせてインド国内に88校、インド国外に41校ある。中でもインドのプラシャーンティ・ニラヤムにあるサティア・サイ大学は、インドの大学の中の最高評価A+++を獲得している。道徳や高い人格の構成要素である人間的価値(ヒューマン・バリューズ)を引き出すサイ・ババの教育法は、人間の資質を開発する最も優れた教育方法として全世界から注目を集めている。2001年には国連ハビタットが、アフリカ諸国の水紛争解決の方策として、サイ・ババの提唱するヒューマン・バリューズ教育(EHV)を用いた水教育を採用したほか、2004年には国連ハビタットとアジア開発銀行がアジア太平洋地域の水教育にEHVを導入するプロジェクトを開始した。カナダでは、サスカトゥーン市、エドモントン市、レジャイナ市が2006年5月28日を、ヒューマン・バリューズの日に制定するなど、サイ・ババの教育法は世界中で高い評価を受けている。
牧野 元三(監訳)
単行本: 252ページ
出版社: サティヤ サイ出版協会 (1994/8/29)
言語 日本語
発売日: 1994/8/29
商品の寸法: 18.8 x 12.8 x 2 cm