「EXPRESS STAR TELLER」2025年2月号は、インド占星術と東洋思想を融合させた充実の内容。法律職のための惑星報告、中国の蛇年における風水対策、数秘術に基づく2025年の予測など、専門的かつ実用的な知識を提供します。スワミ・ダヤーナンダ・サラスワティーによる「GUIDANCE FROM GURU」では、エゴと所有の本質に関する深遠な洞察を展開。また、正義の女神を祀るコートガリー・デーヴィー寺院の特集や、太陽の位置による人生への影響など、スピリチュアリティと科学を結びつける記事が満載。個人の成長と社会的洞察の両方を追求する読者に必見の一冊です。
「GUIDANCE FROM GURU」と題されたダヤーナンダ・サラスワティー師の記事は、エゴと所有権の本質について深遠な洞察を提供しています。師は「私たちは何も所有していない。傲慢になることはできない」という核心的なメッセージから始め、人間として互いに平等であることを説きます。雇用主も従業員も同じ人間として、それぞれの問題、傷み、罪悪感、ニーズを持っていることを認識すべきだと述べています。 知識の本質について、師はC.V.ラマンの「ラマン効果」の発見を例に挙げ、発見者は何も創造していないと指摘します。発見は過去の世代の積み重ねられた研究の上に成り立っており、私たちは先人の業績の上に立っているに過ぎないと説明します。 この考えを発展させるため、サンスクリット劇の寓話を用い、デーヴァダッタという人物の体の所有権を巡る裁判を描写します。デーヴァダッタ自身、母親、父親、妻、そして国家までもが体の所有権を主張する中、裁判官は誰にも完全な所有権を与えず、デーヴァダッタ自身を「管財人」として任命します。 この物語を通じて、師はエゴの源泉は所有の錯覚にあると説きます。私たちは真に何も所有していないため、傲慢さの根拠はありません。現代のアパート所有権に例えられるように、土地を所有せずに家を「所有」できるという矛盾が示すように、所有の概念自体が幻想であると指摘します。 最後に、階層構造の中での責任の重要性を強調し、決断を下し、その結果に責任を持つことの重要性を説いています。この記事は、精神的な成長と社会生活における調和のために、エゴを超越し、真の謙虚さを培うことの大切さを読者に伝えています。
コートガリー・デーヴィー寺院は、ウッタラーカンド州ピトーラーガル地区のパンク村に位置する、「最後の神聖な裁判所」として知られる特別な聖地です。東ラムガンガー川のほとりに立ち、道路から200メートル高い場所にあるこの寺院は、法的な訴訟で正義が得られなかった人々の最後の望みとなっています。サトウィク・ヴァイシュナヴィーの形で祀られる女神の前で、かつては直接不満を訴えていましたが、現代では手紙や印紙に願いを書いて奉納するという独特の習慣が生まれました。チャンド王朝時代に夢のお告げにより建てられたという伝説を持つこの寺院では、リシ・パンチャミーやナヴァラートリーの期間に多くの信者が集まり、チャイトラ月とアシュヴィン月の第8日目には盛大な祭りが開催されます。不正義、不当な苦しみ、欺瞞からの解放を求める人々にとって、この「神聖な裁判所」は確かな正義を約束する聖なる場所となっています。