『Express Star Teller』2026年5月号(第35巻 第4号)は、ヴェーダ占星術(Jyotish)専門の月刊誌です。本号の中心テーマは、結婚と子宝を司る吉星「木星(グル)」の祝福。配置・アスペクト・コンジャンクション・強弱から結婚運と子孫運を読み解く研究記事を巻頭級で特集します。さらに「ドゥリタームシャと深い過去のカルマ」「過去生の悪影響を鎮める法」「グプタ・ナヴラートリ」など、カルマと救済をめぐる深いテーマが並びます。ヘレン・ケラー、ベートーヴェン、ホーキングら障がいを越えた偉人の星位分析や、カーラ・バイラヴァを祀る稀少寺院の巡礼記も収録。出生時刻修正、各種ヨーガ、毎月の運勢・吉時・株式タイミング表など実用情報も充実。理論・霊性・実践を一冊に凝縮し、占星術とスピリチュアリティを志す読者の探究心に応えます。
レギュラー連載「Guidance from Guru(グルからの導き)」は、プージャ・スワミ・ダヤーナンダ・サラスワティ師とのサットサンガ(霊的対話)を収めた一篇です。師はまず、人間のあらゆる活動が「3つの自然な衝動」に根ざしていると説きます。第一は、死と老いを退けようとする衝動。私たちが自らを「死すべき者」と結論づけているがゆえに生じます。師はここに「ただ生きたいのではなく、幸福に生きたい」という条項を加えます。人が自死に向かうのは、未来に幸福の望みがなく悲しみだけが残ると誤って結論したときであり、それは「幸福に生きたい」という衝動が「生きたい」衝動と同じほど強いことの証だと指摘します。第二は、より幸福になろうとする衝動。私たちが自らを「不幸・不完全」と感じ、その不完全さから自由になろうとするために起こります。第三は、無知に耐えられないという衝動です。子どもが玩具を与えられるとまず分解して中を知ろうとすること、人が噂話や新聞・雑誌を好むことを例に、「知らずにいること」への根源的な不安を描きます。師は、無知が至福であるのは「完全な無知」のときだけで、少しでも知れば人はもっと知りたくなると述べ、雑誌やテレビ番組が話を山場で打ち切って次号・次回への好奇心をかき立てる仕組みもここから説明します。こうして「私たちは死すべき者であり、不幸・不完全であり、無知である」という三重の結論が、人間のすべての活動の基盤になっていると整理します。そのうえで師は核心を語ります——この三重の結論こそが「問題」なのだ、と。ヴェーダーンタの教えによれば、それは不当で根拠のない問題にすぎません。ヴェーダーンタの観点では、本来の「私(I)」は、自分がそうだと思い込んでいるものの正反対であり、「私は悲しい」という思い込みが問題の正体です。その問題は、「私」を悲しみとは別のもの、悲しみから自由な存在として見たときに初めて解消される——ヴェーダーンタは「私」は本来、悲しみから自由であると説きます。深遠な真理を日常の比喩で平易に解き明かす、本号の精神的な支柱となる一篇です(出典:Arsha Vidya Research and Publication Trust、チェンナイ)。
「Protector from Negative Influences!(負のエネルギーからの守護者)」と題する稀少寺院の特集は、Hemamalini Raghunathan 氏が、カルナータカ州マンディヤ県アディチュンチャナギリ丘陵に鎮座するスリ・カーラバイラヴェーシュワラ・スワミ寺院を紹介します。御本尊カーラ・バイラヴァは、シヴァ神の荒々しく力強い化身であり、「時(カーラ)」を体現する存在として、恐れ・我執・無知を打ち砕き、あらゆる悪や危険、とりわけ旅人を護る守護神とされています。「宇宙の守護者」として崇められ、過去の罪や負のカルマ、土星(シャニ)と羅睺(ラーフ)のドーシャ(凶意)からの救済をもたらすと信じられています。伝承によれば、シヴァ神はこの丘でタパス(苦行)を行い、人々を苦しめていた魔神チュンチャとカンチャを討伐。以後この地に「パンチャ・リンガ」(ガンガーダレーシュワラ、チャンドラモウレーシュワラ、マッレーシュワラ、シッデーシュワラ、ソメーシュワラ)として留まると約束し、その地をシッダ(成就者)に授け、ナータ派の起源となったと語られます。歴史上もサルヴァ・ナラシンハラージャ・ウォデヤルやチョーラ朝の王たちがここで祈りを捧げ、多くのシッダが苦行を積みました。現在の壮麗な社殿はスリ・バーラガンガーダラナート・スワミジによって石材のみで築かれ、寺院を囲む花崗岩の壁が砦のような威容を放ちます。孔雀が自由に歩き回ることから「マユーラヴァナ(孔雀の森)」とも呼ばれます。聖室は高い台座の上に設けられ、犬の像、二体の門衛神(ドワーラパーラカ)、ガネーシャ像、ジュワーラ・ピータやビンドゥ・サロヴァラ(聖なる池)などが祀られ、ヴォッカリガ共同体の重要なグル・ピータの一つでもあります。祭礼はカールティカ月(10〜11月)のバフラーシュタミーに行われるカーラバイラヴァ・スワミ・ジャヤンティが最も盛大で、地方によってはマールガシールシャ月にも祝われます。マハー・シヴラートリやダシェラも厳かに祝われ、寺院はバンガロール空港から130km、国道48号沿いという好アクセス。カーラ・バイラヴァを礼拝することで人は恐れを超え、内なる魔を克服する力を得るとされ、束縛・悲しみ・恐怖からの解放を願って「カール・バイラヴ・アシュタカム」が唱えられます。記事は「オーム・バイラヴァーヤ・ナマハ」の聖句で結ばれます。

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