『EXPRESS STAR TELLER』2026年2月号(Volume 35, Issue 01)は、ヴェーダ占星術(ジョーティシュ)の月刊専門誌として35年の歴史を誇る本誌の最新号です。本号の目玉は、2026年の中国干支「午(馬)年」に基づく12の干支動物サインの運勢分析と風水レメディです。さらに、フォード大統領、ニール・アームストロング、エンリコ・フェルミ、ナレンドラ・モディなど著名人のホロスコープを通じて「強運が運命を活性化させる」メカニズムを解明。易経(I Ching)の六十四卦と変爻の解釈法、南インドの守護神パンジュルリ・ダイヴァの神秘、2026年の天体ドラマ、アビジット・ナクシャトラの完全ガイドなど、占星術とスピリチュアリティの多角的な知識を網羅しています。プージャ・スワミ・ダヤーナンダ・サラスワティ師の「ポジティブ・シンキングの限界」に関する深遠なサットサンガも必読です。初学者から熟練の占星術師まで、2026年を見通すための実践的な知恵が凝縮された一冊です。
本号の「Guidance from Guru(グルからの導き)」コーナーでは、プージャ・スワミ・ダヤーナンダ・サラスワティ師によるサットサンガ(霊的対話)が掲載されています。テーマは「ポジティブ・シンキングは人間の悲しみを根本的に解決できるのか」という深遠な問いです。
師はまず、物事には常に複数の見方があることを指摘します。一輪のバラを見て「美しいが棘がある」と言うこともできれば、「棘はあるがバラは美しい」と言うこともできます。前者は不満を述べる見方であり、後者はいわゆるポジティブな見方です。現代社会では多くの人がポジティブ・シンキングを悲しみの克服手段として推奨していますが、師はこのアプローチの根本的な限界を鋭く指摘します。
ポジティブ・シンキングが事実に基づいている限り、それは「事実に基づくポジティブな思考」に過ぎません。しかし同時に、別の事実はネガティブな思考の根拠となります。つまり、事実が存在する限り、ポジティブ思考とネガティブ思考は常に共存するのです。
師は具体的なエピソードを通じてこれを説明します。自己イメージの低い男性がスワミのもとを訪れ、自分は人生の敗北者だと嘆きます。スワミは彼に「自分自身をよく見なさい。あなたには正しく見える目、正しく聞こえる耳、健康な体、良い心がある。目の見えない人、耳の聞こえない人がどれほどいるか。あなたには教育も良い親もいる。孤児や教育を受けられない人々がどれほどいるか」と諭します。男性は安心して帰りますが、外に出た瞬間、メルセデスから降りてくる人物を見かけます。その人も目があり、耳があり、健康な体を持ち、さらにメルセデスまで持っています。自分にはスクーターさえないのに。瞬く間にポジティブ思考は蒸発してしまいます。
師の結論は明確です。ポジティブ・シンキングが事実に基づくものである以上、ネガティブ・シンキングもまた事実に基づいています。「私は悲しい」という結論は、悲しみの原因が外部世界にあると考える限り、永遠に消えません。ポジティブ・シンキングだけでは「私は悲しい」という根本的な結論を消し去ることはできないのです。この教えはヴェーダーンタの智慧に根差しており、表面的な自己啓発を超えた、真の自己認識への道を示唆しています。(Arsha Vidya Research and Publication Trust, Chennai, India 提供)
本号の特集記事「Panjurli, the Upholder of Justice」では、南インドのトゥル・ナードゥ地方(カルナータカ州沿岸部とケーラ州の一部を含む)に根付く守護神パンジュルリ・ダイヴァの信仰について詳細に紹介しています。
パンジュルリ・ダイヴァは「ダイヴァ(半神)」と呼ばれる強力な猪の精霊であり、人間と自然と正義の関係を体現する守護者です。トゥル語で「パンジュルリ」は「野生の猪の子」を意味します。この神格は主に農地や作物を野生の猪やその他の脅威から守るために崇拝されてきました。歴史的に、最も初期の崇拝形態は自然の中の未加工の石や聖樹の下での礼拝でした。
神話によれば、パンジュルリはパールヴァティー女神に養子として引き取られた孤児の猪でした。ある時、この猪がシヴァ神の庭園で大暴れし、地上に追放されましたが、母なる女神の祝福を受けて守護霊としての役割を担うようになりました。また、パンジュルリはヴィシュヌ神のヴァラーハ(猪)化身とも結びつけられ、悪魔から地球を救った天上の猪が宇宙の海から地球を持ち上げて破壊から救ったという神話もあります。
パンジュルリとグリガは、トゥル民話に登場する二つの精霊であり、当初は敵対関係にありましたが、母なる女神の介入により休戦し仲間となりました。グリガはより獰猛で正義の執行者として、パンジュルリは穏やかで慈悲深い存在として、保護と罰の両面を体現しています。
崇拝の中心となるのがブータ・コーラ(Bhoota Kola)とタンビラの儀式です。シャーマン(祭司)は神の媒介者と信じられ、トランス・ダンスを行います。この儀式は家族やコミュニティがパンジュルリ・ダイヴァを讃えるために執り行い、供物には稲米(竹皿に盛る)、花、食物などが含まれます。ブータ・コーラの儀式は地域の社会文化生活の中心的存在であり、コミュニティや家族間の紛争を解決する非公式の司法制度としても機能しています。シャーマンは入念な儀式準備を経てトランス状態に入り、オラクル(神託)として祝福と導きと正義を信者に授けます。パンジュルリの栄光は「パッダナ」と呼ばれるトゥル語の伝統的バラッドで語り継がれ、ほぼすべてのトゥルヴァ族の家庭にはブータ・スターナ(ブータ・グディ)と呼ばれる礼拝所があります。
