ナラシンハ神とナラシンハ神のマントラがプリントされた数珠袋です。
数珠袋は、牛の口に似ていることから、別名ゴームキともいわれています。聖典では、ジャパを行っているときは、数珠はゴームキに入れておくことが相応しいとも述べられています。
バッグには大きい穴と小さい穴が開いていますので、大きい穴から手を入れ、小さい穴から人差し指を出し、親指と中指を使って数珠をくくります。(ヒンドゥー教では、人差し指はエゴをあらわす指とされておりますので、数珠をくくるときは人差し指は使わずに、中指に数珠をかけて、親指でくくっていきます。)
ナラシンハは、ヴィシュヌ神の4番目の化身として崇められます。人獅子の姿をしたナラシンハは、魔王ヒラニヤカシプを倒すために生まれた、ヴィシュヌ神の最も強い神格と信じられます。帰依者に最高の保護を与えると信じられるこのナラシンハの誕生には、一説に以下のような神話が伝えられます。
魔王ヒラニヤカシプは、苦行の賜物として、神、魔神、人間、動物、そしていかなる武器にも殺されることのない肉体を手にし、世界を恐怖に陥れていました。ヒラニヤカシプを倒すことができるのは、昼でも夜でもない時、そして、外でも内でもない場所に限られます。もはや、ヒラニヤカシプを倒すことは不可能のように見えました。
そんなヒラニヤカシプには、プラフラーダという息子がいました。ヴィシュヌ神を熱心に礼拝するプラフラーダは、ヒラニヤカシプにとって疎ましい存在です。ある時、ヴィシュヌ神の遍在性を説くプラフラーダに腹を立てたヒラニヤカシプは、その事実を証明させるため、宮殿の柱からヴィシュヌ神を出すよう要求します。その悪態に見かねたヴィシュヌ神は、神、魔神、人間、動物でもない人獅子ナラシンハとなって、柱から姿をあらわします。
人獅子となってあらわれたヴィシュヌ神は、ヒラニヤカシプを外でも内でもない場所に連れ出しました。そして、どんな武器でもないその爪で手にかけると、不可能と思われたヒラニヤカシプを容易く倒したといわれます。それは、昼でも夜でもない、明け方のことであったと伝えられます。
ナラシンハが生まれた目的は、ヒラニヤカシプからプラフラーダを守り、神が至る所に存在しているというプラフラーダの言葉を真実にするためでした。そんなナラシンハの姿は、この世界に不可能はないということ、そして、どんな時でも神は真の帰依者を救いに来るということを伝えています。
・ॐ नरसिंहाय नमः॥
・om narasiṁhāya namaḥ॥
・オーム ナラシンハーヤ ナマハ
この数珠袋は、ナラシンハ神のマントラを唱える際に用いることが勧められますが、他のマントラの詠唱に用いていただくことも可能です。
サイズ:高さ26cm×幅24cm
材質:コットン
※インド製のため縫製の荒い箇所や印刷が不鮮明な場合がございますので何卒ご了承ください。
※この商品は、インドでの受注製作品となっておりますので、納期まで一ヶ月前後かかる予定です。
デザインの細部は、画像と異なる場合がございます。
インドより出荷前に簡潔なプージャーが実施されますが、個人名でのプージャーをご希望の場合は、プラーナプラティシュタ・プージャーを合わせてご注文の上、ご祈祷名をお知らせください。