ラーマ・ラクシュマナ・ドヴァーダシー
ラーマ・ラクシュマナ・ドヴァーダシーについて
ラーマ・ラクシュマナ・ドヴァーダシーは、子宝を望む祈りを捧げる吉祥の日です。
ジェーシュタ月(5月〜6月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)のドヴァーダシー(12日目)がその日にあたります。
また、この日はニルジャラー・エーカーダシーの翌日にあたります。
トレーター・ユガの時代、アヨーディヤを統治していたダシャラタ王は、長い間後継ぎとなる息子に恵まれず悩む日々を過ごしていました。
ダシャラタ王は、ラーマ・ラクシュマナ・ドヴァーダシーの日に子宝に恵まれるよう心から祈りを捧げたと伝えられます。
その祈りは見事に応えられ、翌年のチャイトラ・ナヴァミーの縁起の良い日に、ラーマ神が誕生しました。
ラーマ・ラクシュマナ・ドヴァーダシーのヴラタ(誓戒)は、七聖賢のひとりであるヴァシシュタによってダシャラタ王に説かれたと伝えられます。
この教えに従い、ダシャラタ王はヴィシュヌ神の名においてヴラタを行いました。
その結果、ヴィシュヌ神自身が息子として、ラーマ神の姿で生まれたと信じられています。
この神聖な日には、断食を行い、朝と夕にヴィシュヌ神への祈りを捧げることが推奨されています。
特に子宝を望む人は、このヴラタの結果として、美徳、勇気、名声、そして威厳を備えた子どもに恵まれると信じられています。
また、この縁起の良いヴラタを行うことで、幸福や繁栄に恵まれ、最終的にはヴィシュヌ神が住まう天の住居へと導かれると信じられています。
ラーマ・ラクシュマナ・ドヴァーダシーは、子宝を望む人だけでなく、幸福と繁栄を求めるすべての人々にとって重要な日です。
この特別な日に断食し、ヴィシュヌ神への誠実な祈りを捧げることで、その祝福を受けることができるでしょう。