アンヴァーダーナとイシュティ
アンヴァーダーナとイシュティについて
アンヴァーダーナとイシュティは、満月と新月において、ヴィシュヌ派の人々によって行われる祈りの儀式です。
アンヴァーダーナは、ホーマ(護摩)の神聖な火に燃料を供給して火を絶やさないようにする行為を意味します。
一方、イシュティには願望といった意味があり、神々の助けを得て高貴な行為を行い、自らの願いを成就させるための祈りを捧げる行為を意味します。
ヴィシュヌ派の人々は、アンヴァーダーナにおいて日の出から断食を始め、日没または月が見えるまでその断食を続けます。
次に、イシュティにおいてホーマを行います。
ホーマの火が灯ることは吉祥なことと見なされるため、縁起の良いイシュティにおいて短時間のホーマを行い、アンヴァーダーナとイシュティの祈りを完結します。
こうしてヴィシュヌ派の人々はアンヴァーダーナにおいて断食を行い、イシュティにおいてホーマを行います。
この祈りと儀式を通してヴィシュヌ神の恩寵が授けられ、望むことはすべて実現すると信じられています。
※広い意味ではイシュティはヤジュニャ(祭祀)にあたりますが、小さな願いを叶えるために1日に短時間だけ行う場合、それはイシュティと呼ばれます。
他のヤジュニャは数日から数ヶ月にわたって行われることがありますが、イシュティはそのように長期間行われることはありません。