ゴーパー・アシュタミー
ゴーパー・アシュタミーについて
ゴーパー・アシュタミーは、クリシュナ神が牛飼いになった日として、聖なる牛が崇められる吉日です。
カールッティカ月(10月〜11月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)の8日目がその日にあたります。
ゴーパー・アシュタミーは、ディーワーリーの後に祝福されるゴーヴァルダナ・プージャーに関連があるとされています。
一説に、以下のような神話が伝えられます。
雷雨の神であるインドラ神は非常に尊大であったため、クリシュナ神は人々にインドラ神ではなく動物や自然(牛や山)を礼拝することを勧めます。
これにインドラ神はひどく怒り、7日間に渡って大雨を降らせました。
この時、クリシュナ神は小指で持ち上げたゴーヴァルダナ山を傘とし、人々や大地を大雨から守ったと伝えられます。
この日は、およそ5日間にわたって盛大な祝福が続くディーワーリーの4日目にあたります。
それからおよそ7日後、インドラ神はクリシュナ神にひれ伏します。
その日がゴーパー・アシュタミーであると信じられています。
インドでは牛は聖なるものとして崇められ、ミルクは料理や飲み物だけでなく、プージャーなどの儀式にも欠かせません。
尿や糞は、薬や燃料、家々の塗料としても用いられます。
多くの幸せを運ぶ聖牛からの恵みは、日々に必要不可欠なものであり、ゴーパー・アシュタミーでは牛たちがきれいに着飾られ、プージャーや祈りが捧げられます。