マハーラクシュミー・ヴラタ
マハーラクシュミー・ヴラタについて
マハーラクシュミー・ヴラタは、主に北インドで行われる、ラクシュミー女神に捧げられる約16日間の祈りや断食です。
このヴラタでは、バードラパダ月(8月〜9月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)のアシュタミー(8日目)から、アーシュヴィナ月(9月〜10月)のクリシュナ・パクシャ(満月から新月へ向かう半月)のアシュタミー(8日目)までの約16日間、毎日のラクシュミー女神へのプージャーや、断食、もしくは菜食になるなどの食の節制を行います。
一説に、ユディシュティラ(パーンドゥの5王子の長兄で、パーンダヴァ軍の総帥)がクリシュナ神に、失った全てのものを取り戻すにはどうしたらいいか尋ねると、クリシュナ神はこのマハーラクシュミー・ヴラタを行うように説いたと伝えられます。
このマハーラクシュミー・ヴラタを努め上げた者には、必要なものが全て授けられると信じられています。
敬虔な人々はこの約16日間、食の制限を行い、真摯に祈りを捧げます。
この間の祈りはとりわけ強くラクシュミー女神の下へ届き、多くの恵みが授けられると信じられています。