ラクシャ・バンダン
ラクシャ・バンダンについて
ラクシャー・バンダンは、シュラーヴァナ月(7月〜8月)の満月に行われる兄弟姉妹の絆を祝福する吉日です。
ラクシャー・バンダンには守護を結ぶという意味があり、この日、姉妹たちは兄弟たちに美しいラーキーを贈り、兄弟たちはこの世界の悪から姉妹たちを守ることを約束します。
ラーキーは、兄弟姉妹の愛情で彩られた神聖な紐のお守りです。
一筋の紐に過ぎないラーキーは、愛と信頼の固い絆の中でもっとも美しい関係を結ぶとき、鉄の鎖より強いとみなされます。
その純粋な愛の絆は、個々を全体へと繋ぎ、自我にまみれる中で生じるさまざまな困難から人々を守ります。
純粋な愛は道徳に基づいた正義を際立て、それを個々が守るべきであるということを気づかせていきます。
ラクシャー・バンダンの起源は諸説ありますが、叙事詩のマハーバーラタの中に辿ることができます。
クリシュナ神が傷を負った時、その出血を止めるために、王の妻であるドラウパディーが着ていた絹のサリーを裂いて、クリシュナの手首に巻きつけました。
クリシュナ神はその行いに心を打たれ、ドラウパディーを一生守ることを誓ったと伝えられます。