2024年は5月22日に、ヴァイカーシ・ヴィシャーカムが祝福されます。
ヴァイカーシ・ヴィシャーカムは、主に南インドのタミルナードゥ州において、軍神スカンダに捧げられる祝日です。タミル暦のヴァイカーシ月(5月〜6月)のヴィシャーカム・ナクシャトラにおいて祝福され、満月にかけて3日間の祝福が行われる慣習もあります。
スカンダ神は、シヴァ神とパールヴァティー女神の息子で、ガネーシャ神の弟にあたります。スカンダは「攻撃者」の意味があり、マハーセーナ(偉大な戦士)、スブラフマニヤ、カールッティケーヤ、ムルガン(神聖な子)、シャンムカ(六面の顔をもつ者)、ドヴァーダシャークシャ(12の眼をもつ者)など、さまざまな別名があります。
ヴァイカーシ・ヴィシャーカムは、スカンダ神が悪魔のシューラパドマーからこの地を救うために降誕したと信じられる吉日です。
シューラパドマーはこの地を支配し、人々を苦しめていました。神々は助けを求め、シヴァ神に祈りを捧げます。シヴァ神が世界を救うために瞑想を行うと、第3の目から閃光が放たれます。その閃光が6つの光となって、蓮の花が豊かに育つシャラヴァナ湖に落ちると、6人の赤ん坊となりました。
6人の赤ん坊は、6星であるクリッティカー(すばる星団)によって育てられます。その後、赤ん坊のもとを訪れたシヴァ神の妻パールヴァティー女神は、その愛から、彼らを強く抱きしめました。すると6人の体は一つとなり、頭は6つのスカンダ神(カールッティケーヤ神)が生まれたといわれます。
一説に、シヴァ神の第3の目から出た6つの光は、個々の内で輝くチャクラをあらわしているといわれます。それらが母なるシャクティに抱かれ結ばれる時、軍神として崇められるスカンダ神が生まれます。
常にシヴァ神と結ばれることを願うシャクティへの礼拝は、霊的探求の歩みを守る何よりも強いスカンダ神を生み出します。それは、欲望という強敵やさまざまな難題と戦う力を、私たちに授けてくれるでしょう。
軍神スカンダは、霊的探求の守り神です。スカンダ神の礼拝は、霊的探求にともなう困難に打ち克ち、内的平安を得ると伝えられます。
このヴァイカーシ・ヴィシャーカムの吉日に、以下の6つの主要なスカンダ寺院において、アルチャナ(神前において僧侶が名前を奏上する儀式)を実施します。
■プージャー(アルチャナ:神前において名前を奏上する儀式)実施寺院■
・バーラ・スブラマニヤスワミ寺院(ティルチェーンドゥル)
・ダンダユタパニ寺院(パラニ)
・スブラマニヤ・スワミ寺院(ティルタニ)
・スワミナータスワミ寺院(スワミマライ)
・スブラマニヤ・スワミ寺院(ティルパランクンドラム)
・スブラマニヤ・スワミ寺院(パラムディルチョライ)
※プージャー実施日は、2024年5月22日(水)となります。
※お申し込みは、5月19日(日)18時ご入金確認分までの受け付けとなります。
※2〜3ヶ月後に、プージャーのプラサーダムをお送りいたします(写真は付属いたしません)。
※お申し込み時に、祈願者名、ナクシャトラ(未記入でも可。必要な場合は生年月日・誕生地住所・誕生時間をお知らせいただければ、確認させていただきます)をお知らせください。