宇宙エネルギーであるシャクティの化身ドゥルガーに捧げるガーヤトリー・マントラです。
カーティヤーヤニーは、ドゥルガー女神、またはパールヴァティー女神の別名で、カーティヤーヤナ(古代インドの聖仙)の娘という意味があります。
またカニヤクマーリーは、ドゥルガー女神の別名で、サンスクリット語で処女の意味があります。
ドゥルガー女神は、邪悪な力、貧困、病気、悪習、憂鬱を払拭する女神です。このマントラのジャパ(念誦)を行うことで、鈍重さ、悲哀、不正な想いなどが取り除かれるといわれます。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「Beginning Shlokas in Song and Chant」(トラック12)
火天アグニに捧げるガーヤトリー・マントラです。
アグニの別名のひとつに、ヴァイシュヴァーナラがあります。ヴァイシュヴァーナラは一切人火と訳され、すべての人の中に存在して、食物を消化すると考えられている火です(上村勝彦訳、バガヴァッド・ギーター、岩波文庫、p207参照)。
アグニのマントラは、ホーマやハヴァナなど、聖火に供物を捧げる儀式(護摩)には欠かすことができません。
アグニの宿る聖火により、私たちの一切の穢れや、大気の汚染が燃やし尽くされると信じられています。
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・「Beginning Shlokas in Song and Chant」(トラック12)
太陽神スーリヤに捧げるガーヤトリー・マントラです。
スーリヤは、世界中の人々が古くから礼拝してきた自然の恵みであり、多くの別名があります。
スーリヤを礼拝することによって、健康、活力、良運がもたらされ、さまざまな困難が解消されるといわれます。
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・「Beginning Shlokas in Song and Chant」(トラック12)
人獅子ナラシンハ(ヌリシンハ)に捧げるガーヤトリー・マントラです。
魔王ヒラニヤカシプは、ヴィシュヌ神の熱心な帰依者である息子のプラフラーダをよく思っていませんでした。息子が父ヒラニヤカシプに、ヴィシュヌ神の偉大さを説くと、三界を征服していた父は非常に腹立たしくなりました。
ヒラニヤカシプは、苦行の賜物として、神、魔神、人間、動物によって殺されることのない肉体を手にしていましたが、ヒラニヤカシプの悪態を見るに見かねたヴィシュヌは、神、魔神、人間、動物でもない人獅子ナラシンハとなって、ヒラニヤカシプを倒しました。
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・「Beginning Shlokas in Song and Chant」(トラック12)
ヴィシュヌ神(ラーマ、クリシュナ)に捧げるガーヤトリー・マントラです。
ナーラーヤナは、創造主ブラフマーあるいはヴィシュヌの別名とされています。また「人類の祖先の子」など、その意味にはさまざまな解釈があります。
「ナーラーヤナ」自体は、単独で唱えられるマントラでもあり、仕事の始め、仕事中、仕事の終わりに「ナーラーヤナ、ナーラーヤナ、ナーラーヤナ……」と念想する人は、一切の仕事で成功することができるとされています。
ヴァースデーヴァは、ヴァスデーヴァの子の意味で、クリシュナの別名とされます。またナーラーヤナとも同一視されています。
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・「Beginning Shlokas in Song and Chant」(トラック12)
ブラフマー神に捧げるガーヤトリー・マントラです。
ブラフマーは、ヴェーダの魂(ヴェーダ・アートマ)であり、宇宙創造の源である黄金の胎児(ヒラニヤガルバ)です。
一方、卵形をした金色に輝くリンガムは、ヒラニヤガルバ・リンガムと呼ばれます。
ヒラニヤガルバ・リンガムは、インドの聖者が物質化されるもので、この写真を所持するだけでも、神の恩寵、癒し効果、奇跡があるといわれています。
あるインド人医師が、このヒラニヤガルバ・リンガムの写真を患者の身体にかざすことにより、死の淵にある患者が救われたともいわれています。
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・「Beginning Shlokas in Song and Chant」(トラック12)
聖鳥ガルダに捧げるガーヤトリー・マントラです。
ガルダはヴィシュヌ神の乗り物とされ、身体は人間の姿、頭や翼などは鷲の形をした聖鳥です。
ガルダが生まれたとき、ナーガ族との賭けに負けたガルダの母は、ナーガ(蛇)の囚われの身となっていました。
ナーガは、母の支配を解く代わりに、ガルダに天界にあるアムリタを持ってくるよう命令します。
ガルダが、神々の目を盗み、天界からアムリタを持ち帰る途中、ヴィシュヌと激しい戦いになりましたが、決着はつかず、ヴィシュヌがアムリタをガルダに与える代わりに、自分の乗り物になるようとの交換条件を出したことから、ヴィシュヌの乗り物になったといわれます。
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・「Beginning Shlokas in Song and Chant」(トラック12)
軍神スカンダに捧げるガーヤトリー・マントラです。
スカンダは、シヴァ神とパールヴァティー妃の息子で、ガネーシャの弟にあたります。
スカンダは、サンスクリット語で「攻撃者」の意味があり、マハーセーナ(偉大な戦士)、スブラフマニヤ、カールッティケーヤ、ムルガン(神聖な子)、シャンムカ(六面の顔をもつ者)、ドヴァーダシャークシャ(12の眼をもつ者)など、さまざまな別名があります。
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・「Beginning Shlokas in Song and Chant」(トラック12)
聖牛ナンディに捧げるガーヤトリー・マントラです。
ナンディは、サンスクリット語で「幸せなもの」という意味があります。牛は、インドでは神聖なものとして崇められ、ミルク、ギー、バターなどの乳製品をはじめ、人々にさまざまな恵みを運ぶ幸せの象徴です。
牡牛のナンディは、シヴァ神の乗り物として、シヴァ寺院の前には常に安置されています。
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・「Beginning Shlokas in Song and Chant」(トラック12)
ガネーシャに捧げるガーヤトリー・マントラのひとつです。
ガネーシャの別名であるヴァックラトゥンダ(曲がった鼻の方)を瞑想し、ダンタ(牙のある方)が至高の境地へ導いてくれるよう、ガネーシャのプルシャに祈願します。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「Beginning Shlokas in Song and Chant」(トラック12)
・Om tat purushAya vidmahe
mahA devAya dhImahi
tanno rudrah prachodayAt
・オーム・タットゥ・プルシャーヤ・ヴィッドゥマヘー
マハー・デーヴァーヤ・ディーマヒ
タンノ・ルドラ・プラチョーダヤートゥ
・意味:我らがそのプルシャ(個我)を知り
偉大な神(マハーデーヴァ)を瞑想できるように
ルドラ(シヴァ)よ、我らを導き給え
シヴァ神(ルドラ)に捧げるガーヤトリー・マントラのひとつです。
リグ・ヴェーダにおける「プルシャ讃歌」では、プルシャは、1000の頭・目・足をもつ偉大な神とされていましたが、次第に人格を失い、ウパニシャッドでは、プルシャは形而上学的な原理とされてアートマン(自己)と同一視されるようになりました。
サーンキヤ哲学では、物質的原理のプラクリティに対して、精神的原理のプルシャといわれます。(参照:菅沼晃編、インド神話伝説辞典、東京堂出版)
このルドラ・ガーヤトリーでは、偉大なルドラのプルシャ(精神的原理)を知り、至高の境地へ導いてくれるようシヴァ神に祈願します。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「Beginning Shlokas in Song and Chant」(トラック12)