ビージャ・マントラ

・Om
・オーム

オームカーラあるいはプラナヴァ(原初音)は、宇宙創造の基本音です。すべての生類は、神性意識に支えられ、種子(ビンドゥ)として顕現するこのマントラから生まれます。それは、至高のブラフマンと同等とされ、シャブダブラフマン(基本的な音)と呼ばれます。プラナヴァは弓、アートマ(魂)は矢であり、正しい標的に向かい、矢(アートマ)はすべての魂のゴールであるブラフマに到達します。信仰と愛は、わたしたちという存在が休息するための重要な要素です。プラナヴァを血管に行きわたらせ、創造者と被創造物への愛と感謝の気持ちを養いましょう。
オームは、わたしたちを正しい方向へと導く心の寂静をもたらすために21回唱えられます。オームのマントラは、2:3:5の比率で唱えられます。オームと唱えながら2(ア):3(ウ):5(ム)の比率で息を吐き出し、5を数える間に息を吸います。これによって、プラーナーヤーマ(調息法)の恩恵が受けられます。呼気と吸気は規則正しく行うことで、思考の流れがスムースになり、意識の深層に潜り、自身の深層意識を巡る旅への準備となります。リラックスして、自信を持ちましょう。自分自身や家族に対して感謝の気持ちを持つ時、無意識に心の声を感じ、正しい方向へと進むことができます。感謝は、キーワードかつ重要な感覚です。霊的な探求者は、まず始めに、リラックスと感謝の心を持つことで、あらゆる進展が可能となります。そうして始めて、ハートにアクセスすることができます。あらゆる成長は、ハートを開花させることによって可能となります。自己を哀れみ、すべての出来事を他のせいにする人に、霊的進歩は望めません。信仰を持つことで、変化が可能になります。そして、変化を引き起こす第1番目の人になりましょう。こうあって欲しいと望む前に、まずあなたが変わりましょう。人間として生まれたことに感謝することで、目覚ましい霊的進歩を遂げることができます。
「オーム」の呼吸に集中することで、わたしたちは、心身をリラックスさせ、積極的かつ快適な姿勢に整えることができます。
(「ヴェーダーンタ・ウィズダム」のライナーノーツより)



・Om aIm hrIm klIm chAmundAye viche
・オーム・アイーム・フリーム・クリーム・チャームンダーイェー・ヴィッチェー

ドゥルガー女神のビージャ・マントラあるいはナヴァルマ・マントラとして知られています。
アイームはサラスワティー、フリームはマハーラクシュミー、クリームはカーリーを示すビージャ・マントラです。チャームンダーは、ドゥルガー女神が、チャンダとムンダという悪魔を倒したことから名付けられたドゥルガーの別名です。
宇宙の原初エネルギーを示す女神たちが、すべて結合(ヴィッチェー)し、自身を覚醒へと導くための強力なマントラといわれています。



・Om ram rAmAya svAhA
・オーム・ラム・ラーマーヤ・スヴァーハー
・意味:ラーマ神に栄光あれ

ラーマの御名は、あらゆる御名の中でももっとも貴重なものといわれています。
ラーマの御名の唱えられるところ、歓喜と幸福に満ち溢れ、あらゆる罪が一瞬のうちに溶けてなくなると信じられています。ラーマの御名は、すべての人々にとって、この上ない宝物であり、ラーマの御名に勝るジャパは他にありません。



・Om dum durgAyai namah
・オーム・ドゥム・ドゥルガーイェー・ナマハ
・意味:ドゥルガー女神に帰依いたします。

・Om krIm kAlikAyai namah
・オーム・クリーム・カーリカーイェー・ナマハ
・意味:カーリー女神に帰依いたします。

ドゥルガー女神、カーリー女神のビージャ・マントラです。
最強の女神の力を祈願することで、不安、恐怖、悲しみ、嘆きなどのネガティブな影響を払拭し、本来自身に内在している強靱な精神力と活力を呼び覚まします。



・Om shrI hanumate namah
・オーム・シュリー・ハヌマテー・ナマハ

猿神ハヌマーンに捧げるビージャ・マントラです。ハヌマーンは、羅刹王ラーヴァナにとらわれたシーター妃をランカー島から救出した際に活躍した勇猛な猿王です。ラーマ王子に対する忠誠心と彼の偉業は、すべてのインド人に広く親しまれています。
またハヌマーンは、インド占星術では土星に対応する神といわれています。障害や病気など、土星に関連した問題を解決するためにも非常に効果的なマントラであるといわれます。



・hrIm
・フリーム

フリームは、創造のエネルギーを司るドゥルガー女神、また世界の主であるブヴァネーシュヴァラ(シヴァ神)をあらわすビージャ・マントラです。「ハ(Ha)」はシヴァをあらわし、「ラ(Ra)」はプラクリティ【自然、本質、創造などを意味するサンスクリット語。精神原理プルシャと対比される】をあらわし、「イー(Ee)」はマハーマーヤー(ドゥルガー女神)をあらわし、このマントラは創造的パワーとヒーリングの力を兼ね備えているといわれます。
フリームは、全宇宙のエネルギーと、人間の魂に関わるエネルギーのすべてを支配するといわれ、このマントラを唱えることで、魂、心が覚醒し、愛を本質とする神のエネルギーに触れることができるとされます。
マハーマーヤー(ドゥルガー女神)のマントラであるフリームは、唱えることで世俗的なマーヤー(幻力)を破壊するといわれます。



・Om namah
・オーム・ナマハ

ルドラークシャ・ビーズの2面、14面に対して唱えられるビージャ・マントラです。
「ナマハ」は敬礼、敬服などの意味があります。有名なシヴァ神のパンチャークシャリ・マントラ「オーム・ナマハ・シヴァーヤ」のシヴァーヤの部分が抜けている形になっています。
この宇宙は、目に見える存在、目に見えない存在があるといわれていますが、その両者を取り去ってもさらに残る窮極の存在がブラフマンであるといわれています。ブラフマンは宇宙創造の根源であり、宇宙が生成・消滅を繰り返す過程でも決して滅びることのない永遠不滅のものであると考えられています。
このマントラは、敬礼する対象を明言しないことで、暗にブラフマンを讃えるビージャ・マントラとなっています。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「Rudraksha 平安、繁栄、健康のためのマントラ」(トラック2、14)

・Om klIm namah
・オーム・クリーム・ナマハ

ルドラークシャ・ビーズの3面に対応することで知られるビージャ・マントラです。
「クリーム」は原初のエネルギー、カーマ神、クリシュナ神などを象徴する種子であるといわれています。
このビージャ・マントラを復唱することで、自身の意識が徐々に拡大し、やがては宇宙全体を包み込み、自己意識と宇宙意識が一体化するといわれます。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「Rudraksha 平安、繁栄、健康のためのマントラ」(トラック3)

・Om hUm namah
・オーム・フーム・ナマハ

このマントラは、ルドラークシャ・ビーズの7面や8面に対応するマントラとして知られています。
「フーム」は、心的な炎や熱的力をあらわし、火天アグニをあらわすといわれます。
ホーマ、ヤジュニャ(護摩供養)などで、炎に供物を捧げる際にも使用されます。
この神聖な炎のおかげで、神々が私たちの元に舞い降りたり、その逆に、私たちが神々の元へ昇華することができるといわれます。
またこのマントラは、シヴァをあらわすマントラであるとともに、ドゥルガーの別名であるチャンディー(恐ろしい女の意味)をあらわすともいわれます。
ネガティブな影響を破壊し、この上ない情熱や活力を生み出すマントラとされています。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「Rudraksha 平安、繁栄、健康のためのマントラ」(トラック7、8)

・Om gring grung ganapataye namah
・オーム・グリーン・グルーン・ガナパタイェー・ナマハ

ガネーシャを讃えるビージャ・マントラのひとつです。
ガネーシャのビージャ・マントラには「ガム(gam)」を用いた「オーム・ガム・ガナパタイェー・ナマハ」等が有名ですが、ガネーシャを象徴するガ行から始まる他の種子も使用されます。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「モーニング・チャント ガネーシャ」(トラック2)

・Om gam Om
・オーム・ガム・オーム

「ガム」はガネーシャ神を意味するビージャ・アクシャラです。
またガネーシャ神は、プラナヴァ(原初音)である「オーム」の化身であるといわれています。
「オーム」の音により創造された宇宙が、再び「オーム」に回帰する無限の宇宙を象徴しています。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「タパ」(トラック2)

・Om hanu(ham) hanumate namah
・オーム・ハヌ(ハム)・ハヌマテー・ナマハ

猿神ハヌマーンに捧げるビージャ・マントラです。ハヌマーンは、インド占星術では土星に対応する神といわれています。障害や病気など、土星に関連した問題を解決するためにも非常に効果的なマントラであるといわれます。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「ジャパ」(トラック5)



・Om durgAyai namo namah
・オーム・ドゥルガーイェイ・ナモー・ナマハ
・意味:ドゥルガー女神に帰命いたします

ドゥルガー女神のビージャ・マントラです。同様のマントラに、「オーム・ドゥム・ドゥルガーイェイ・ナマハ」があります。宇宙のシャクティ(エネルギー)の化身といわれるドゥルガー女神を瞑想し、宇宙の母の慈愛を授かるために繰り返し唱えられます。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「ジャパ」(トラック8)

・Om mahAlakshmyai namo namah
・オーム・マハーラクシュミェイ・ナモー・ナマハ

富・幸運・美の女神であるマハーラクシュミーに捧げられるビージャ・マントラ(種子真言)です。マハーラクシュミのご利益を祈願するために繰り返し唱えられます。
このマントラが収録されているCDには、以下のCDがあります。
・「ジャパ」(トラック9)

・hrIm Om namah shivAya hrIm
・フリーム・オーム・ナマハ・シヴァーヤ・フリーム

「フリーム」は、ドゥルガー女神あるいはブヴァネーシュヴァラ神(シヴァ神)を象徴する音であると考えられています。
「フリーム」とパンチャークシャラ・マントラ(ナマハ・シヴァーヤ)が融合したビージャ・マントラとしては、このほか「オーム・フリーム・ナマハ・シヴァーヤ」と唱えられることもあります。
宇宙の母であるドゥルガー女神と、父であるシヴァ神の融合により、陰陽のバランスを整え、究極の寂静に達するためのマントラです。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「タパ」(トラック5)

・Om hUm hanumate namah
・オーム・フーム・ハヌマテー・ナマハ

ハヌマーンの神格に対応するビージャ・マントラです。
「フーム」の「ハ(Ha)」はシヴァを、「ウー(U)」はバイラヴァ【恐ろしい者の意味で、シヴァ神の別名】をあらわす音であるともいわれています。
勇猛果敢で武力に優れたハヌマーンを瞑想し、どのような厳しい環境にあろうとも常に前向きで強靱な精神力を得るために唱えられます。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「タパ」(トラック4)

・Om klIm saraswatyai namah
・オーム・クリーム・サラスワッテェイ・ナマハ

「クリーム」は、カーマのビージャ・マントラともいわれています。「カ(Ka)」は欲望の神カーマデーヴァをあらわし、またクリシュナを意味するともいわれます。「ラ(La)」はインドラをあらわし、「イー(Ee)」は充足感や満足感をあらわすといわれます。
サラスワティー女神のビージャ・マントラは、他に「オーム・シュリー・サラスワッテェイ・ナマハ」や「オーム・シュリーム・フリーム・サラスワッテェイ・ナマハ」などもあります。
このビージャ・マントラは、霊性修行の成就や、学問・芸術の発展を祈願するために、サラスワティー女神を瞑想する際に用いられます。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「タパ」(トラック9)

・Om shrIm namah
・オーム・シュリーム・ナマハ

「シュリーム」は、マハーラクシュミーのビージャ・アクシャラになります。シュリームの「サ(Sa)」はマハーラクシュミーを、「ラ(Ra)」は富を、「イー(Ee)」は充足感や満足感をあらわしているといわれます。
このビージャ・マントラは、幸運や富を祈願するために、マハーラクシュミーを瞑想する際に用いられます。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「タパ」(トラック7)

・Om dum durgAyai namah
・オーム・ドゥム・ドゥルガーイェイ・ナマハ

宇宙のエネルギーを象徴するドゥルガー女神を瞑想するためのビージャ・マントラ(種子真言)です。「ドゥム」はドゥルガー女神を示すビージャ・アクシャラです。静かに座り、ひたすらこのマントラを唱えることで、宇宙の女神と一体になることができるといわれています。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「タパ」(トラック6)

・Om gam gurubhyo namah
・オーム・ガン・グルビョー・ナマハ

グルに対するビージャ・マントラ(種子真言)です。グルは、師匠または木星の意味があります。師匠を讃美するため、または占星術における木星の影響を調和させるために唱えられます。「ガン」はガネーシャのビージャ・マントラとなっています。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「タパ」(トラック8)

・Om hrIm namah
・オーム・フリーム・ナマハ

フリームは、ビージャ・マントラ(種子真言)のひとつで、マハーマーヤー(宇宙の母なる女神ドゥルガー)あるいはブヴァネーシュヴァラ(世界の主の意味でシヴァ神)を示しています。
「ハ(Ha)」はシヴァ神を、「ラ(Ra)」はプラクリティ(自然、本質、創造などを意味するサンスクリット語。精神原理プルシャと対比される)を、「イー(Ee)」はマハーマーヤーを意味するといわれます。
「フリーム」の音は、宇宙の母であるドゥルガーを喚起し、これによって悲しみが払拭されると信じられています。
このマントラは、1面、4面、5面、6面、10面、13面のルドラークシャに対しても唱えられます。
このマントラが収録されているCDには以下のCDがあります。
・「Rudraksha 平安、繁栄、健康のためのマントラ」(トラック5)