2025年2月26日はマハーシヴァラートリの吉日です。
ヒンドゥー教において大きな精神的意味を持つマハーシヴァラートリは、宇宙全体に満ちる至高の意識であるシヴァ神の神聖な恩寵を求める祭典です。シヴァ神に捧げられるこの聖なる夜は、自身のスピリチュアルな鍛錬を深め、内なる平安と悟りを開くための特別な機会となります。聖なる日を祝う方法は数多くありますが、とりわけ「パンチャ・ブータ」と呼ばれる五大元素(地・水・火・風・空)を象徴する5つの寺院を巡礼することは、単なる参拝を超えた深い精神的価値をもたらすとされています。
この巡礼は単なる参拝ではなく、魂の旅路です。目に見えるかたちで現れる神聖な元素を通じ、内なる至高の存在シヴァに気づくという崇高な経験へと導かれます。それぞれの元素を祀った寺院は、宇宙と自己の無限性を感じるための入り口となり、参拝者を究極の真理に近づけます。
地(プリティヴィー)の寺院:
カーンチープラムに位置し、シヴァ神がエーカンバレーシュワラとして称えられています。ここでは、あらゆる生命を支える確固とした基盤、豊穣な大地といった、存在の根源的な側面を意識します。この地を瞑想すると、安定感や忍耐力が養われ、自然界との深いつながりが生まれると信じられています。
水(ジャラ)の寺院:
ティルヴァンナイコイルのジャムブケーシュワ寺院は、水の流動性と浄化力を象徴します。この聖地では、適応することの大切さ、魂の浄化、そして命の流れの本質を学びます。さらに、感情のバランスと執着からの解放を促します。
火(アグニ)の寺院:
ティルヴァンナーマライのアルナーチャレーシュワラ寺院は、火が持つ変容の力を映します。火はエゴや無知を焼き尽くし、智慧の光へと導く象徴。変化、浄化、そして内なる光の輝きを促します。
風(ヴァーユ)の寺院:
シュリーカーラハスティの風を祀った寺院では、目には見えない生命に欠かせない力を崇めます。ここで参拝すると、心身をつなぐ呼吸に気づき、精神の明晰さ、執着からの解放、そして命の儚さを意識します。
空(アーカーシャ)の寺院:
チダンバラムのナタラージャ寺院は、形の無い神の側面を讃えます。「空」は果てしなく広がる宇宙空間を象徴し、意識の無限なる広がりと、あらゆる存在の繋がりへの気付きを与えます。
マハーシヴァラートリの聖なる日に、これら5つの寺院で祈りを捧げることは、非常に深く献身的な行いであり、精神の目覚めにつながります。これは、シヴァ神をもっとも基本的な形で崇める旅であり、自分と宇宙への深い理解へと至る道筋でもあります。この巡礼は、すべての創造物が一つと繋がっていることを改めて実感させてくれます。神聖な存在は寺院の奥まった場所だけでなく、あらゆる生きとし生けるものの心に宿っているのです。
そして、この聖なる夜に、謙虚さ、愛、献身を持って、このスピリチュアルな旅へ乗り出しましょう。単に外からシヴァ神を見るだけでなく、私たちの内に神が永遠に存在することに気づくことでしょう。五つの元素を巡るこの旅が、自然界と調和した生き方、心身の浄化、そして真に神聖な自分自身の本質に目覚めるきっかけとなりますように。
このマハーシヴァラートリの吉日に、以下のパンチャブータ(五元素)に対応したシヴァ寺院において、アルチャナ(神前において名前を奏上する儀式)を実施します。
■プージャー(アルチャナ:神前において名前を奏上する儀式)実施寺院■
地:エーカンバラナータ寺院(カーンチープラム)
水:ジャムブケーシュワラ寺院(ティルヴァンナイコイル)
火:アルナーチャレーシュワラ寺院(ティルヴァンナーマライ)
風:シュリーカーラハスティ寺院(シュリーカーラハスティ)
空:ナタラージャ寺院(チダンバラム)
※プージャー実施日は、2025年2月26日(水)となります。
※お申し込みは、2月21日(金)18:00ご入金確認分までの受け付けとなります。
※2〜3ヶ月後に、プージャーのプラサーダムをお送りいたします(写真は付属いたしません)。
※お申し込み時に、祈願者名、ナクシャトラ(未記入でも可。必要な場合は生年月日・誕生地住所・誕生時間をお知らせいただければ、確認させていただきます)をお知らせください。
※1回のお申し込みで、同じ姓のご家族4名様までご参加いただけます。
※お送りするプラサードは1回のお申し込みにつき1名様分のみとなります。人数分のプラサードをご希望の場合は、人数分のお申し込み数が必要となります。
※ご家族でお申し込みいただいた場合、実施寺院によっては、「Yamada Family」などと家族の姓でまとめて実施される場合があります。個人名での実施をご希望の場合は、1回のお申し込みにつき、1名様分のみの情報をご記入ください。