■シャニーシュワラ寺院について■

タミル・ナードゥ州の隣接地域に位置するポンディシェリ連邦直轄地域にあるティルナラールのシャニーシュワラ寺院は、土星の神シャニに捧げられたもっとも重要な聖地のひとつです。
この古代寺院は、土星の悪影響から解放を求める人々にとって、計り知れない重要性を持っています。

歴史と伝説
９世紀頃に遡るこの寺院は、ダルバーラニェーシュワラル寺院としても知られています。
伝説によると、かつてこの地域はダルバ草の森林であったことから、「ダルバーラニヤ」（ダルバ草の森）という名前が付けられました。
主神であるシヴァ神は、ここではダルバーラニェーシュワラルと呼ばれています。

この寺院にまつわる最も有名な伝説のひとつが、ナラ王の物語です。
伝説によると、ナラ王は土星の悪影響に苦しめられ、大きな不運に見舞われていました。
ティルナラールを訪れたナラ王は、熱心にシヴァ神に祈りを捧げました。
シヴァ神はナラ王の祈りに応え、土星の力を抑え、王の苦しみを取り除いたと言われています。
この伝説が、寺院の霊的意義の核心を形成しており、ここで祈ることで自身の人生における土星の有害な影響を軽減できると信じられています。

霊的意義
ティルナラールのシャニーシュワラ寺院が持つ霊的意義は、多岐にわたります。

1. 土星の悪影響からの解放：この寺院は、主に人生における土星の否定的な影響を緩和する力で知られています。人々は、自身のホロスコープにおいて土星が好ましくない位置にあることに起因する、キャリア、財政、健康、人間関係に関する問題を軽減できると信じています。
2. 土星像の特異な配置：多くの寺院では土星が南を向いているのに対し、この寺院では東を向いています。この独特の配置が、神格の慈悲深い側面を強調すると考えられています。
3. ナヴァグラハ寺院：ティルナラールは、タミル・ナードゥ州にある９つのナヴァグラハ寺院のひとつです。各寺院は天体に捧げられており、ナヴァグラハ巡礼の重要な一部を成しています。
4. シャニ・プラドーシャム：ここで執り行われるシャニ・プラドーシャムの儀式は、非常に吉兆とされています。特に土星の否定的影響を中和する効果があると信じられています。
5. 聖なる水：ナラ・ティールタムとして知られる寺院の水辺は、特に神聖視されています。この水に浸かることで、罪や惑星の悪影響を洗い流すことができると考えられています。

崇拝と儀式
土星を崇拝するのに最も吉兆とされる土曜日には、特別な儀式が執り行われます。
土曜日に重なるプラドーシャムの日に行われるシャニ・プラドーシャムには、何千もの人々が集まります。

占星術的意義
占星術的観点から見ると、ティルナラールのシャニーシュワラ寺院は大きな重要性を持っています。
1. 土星のトランジット：約2.5年ごとに起こる土星のトランジット時期には、加護を求める大勢の人々が訪れます。
2. サディサティ：出生時の月の位置を第１室とした場合、第12室、第１室、第２室を土星が通過する7.5年間は、特に困難な時期とされています。多くの人々がこの期間中にティルナラールを訪れ、救済を求めます。
3. アシュタマ・シャニ：また、第８室を土星が通過する時期はアシュタマ・シャニと呼ばれ、問題に直面しやすい時期であるとされています。この期間にも多くの人々がこの寺院を訪れ祈りを捧げます。
4. 土星のための改善策：占星術師は、個人の星座における土星に関連する様々なドーシャの改善策として、ティルナラールでの礼拝を勧めることがあります。

神話と現代の意義
ナラ王の伝説は、この寺院の神話的重要性を示す好例です。
この物語は、人生における試練と、それを乗り越えるための信仰の力を象徴しています。
現代の人々にとって、この伝説は希望の源となっています。
それは、自身の困難が一時的なものであり、適切な信仰と行動によって克服できるという教訓を与えているためです。

さらに、この寺院は土星の二面性を表しています。
土星は、厳しい試練をもたらす存在として恐れられる一方で、重要な人生の教訓を与える教師としても見なされています。
ティルナラールの寺院は、土星の厳しさを和らげつつ、その教えを受け入れる場所として機能しています。

寺院に訪れる人々は、単に困難から逃れることを求めているわけではありません。
むしろ、内省と精神的成長の機会を求めています。
土星が象徴する課題は、しばしば個人的成長の機会となり、規律、責任、忍耐という貴重な教訓をもたらします。

希望の灯火
ティルナラールのシャニーシュワラ寺院は、土星の影響に起因する人生の課題に直面している人々にとって、希望の灯火となっています。
その豊かな歴史、建築美、そして深い霊的意義は、この寺院を単なる礼拝の場所以上の、文化的・歴史的な目印にしています。

信仰心、占星術的信念、あるいは文化的関心のいずれから訪れるにせよ、ティルナラールのシャニーシュワラ寺院は、独特で深遠な経験を与えてくれます。
それは、インドの根深い精神的伝統と、人生の困難を理解し、克服しようとする人類の永続的な探求を思い起こさせるものとして見られています。

■寺院の詳細■

・場所：シャニーシュワラ寺院（タミルナードゥ州ティルナラール）

・主神：シヴァ神（シャニ神）
・特徴：土星を礼拝し、その悪影響から救済を求めるための最も重要な寺院の一つ
・建築：ドラヴィダ建築
・歴史：元の構造はチョーラ朝によって建てられ、後にヴィジャヤナガル朝によって拡張

■このプージャー・サービスの内容■

・シャニーシュワラ寺院（ティルナラール）でのアルチャナ（神前において僧侶が名前を奏上する儀式）

※お申し込み日（ご入金日）より２週間後（＋14日）からご希望の日程をお選びいただけます。寺院の都合により第１希望での実施が難しい場合があるため、第３希望までの日程をご入力ください。
※２〜３ヶ月後に、プージャーのプラサーダムをお送りいたします（写真は付属いたしません）。
※お申し込み時に、祈願者名、ナクシャトラ（未記入でも可。必要な場合は生年月日・誕生地住所・誕生時間をお知らせいただければ、確認させていただきます）をお知らせください。
※１回のお申し込みで、同じ姓のご家族４名様までご参加いただけます。
※お送りするプラサードは１回のお申し込みにつき１名様分のみとなります。人数分のプラサードをご希望の場合は、人数分のお申し込み数が必要となります。
※ご家族でお申し込みいただいた場合、実施寺院によっては、「Yamada Family」などと家族の姓でまとめて実施される場合があります。個人名での実施をご希望の場合は、１回のお申し込みにつき、１名様分のみの情報をご記入ください。