■ウッチ・ピッラヤル寺院について■

タミル・ナードゥ州ティルチラパッリ（通称トリチー）において、岩の砦（ロックフォート）の頂上に威風堂々と立つウッチ・ピッラヤル寺院は、何世紀にもわたる崇拝と豊かな文化を受け継ぐ寺院です。
７世紀に建立されたこの寺院は、ガネーシャ神に捧げられた建築の傑作であり、世代を超えて参拝者を引き付ける霊的パワースポットとなっています。

霊的意義
ウッチ・ピッラヤル寺院は、ガネーシャ神の崇拝者にとって計り知れない霊的意義を持っています。
障害を取り除き、新しい始まりの神として知られるガネーシャ神は、新たな物事を始める前に崇拝されることが多くあります。
この寺院の主神であるウッチ・ピッラヤルの姿をしたガネーシャ神は、願いを叶え、障害を取り除く力が特に強いと信じられています。

岩の砦の頂上に位置するこの寺院は、霊的達成の頂点を象徴しており、祈りと瞑想のための強力な聖地とみなされます。
多くの参拝者が急な階段を登って祝福を求めますが、この肉体的な努力が巡礼の霊的な功徳を高めると考えられています。

神話的つながり
ウッチ・ピッラヤル寺院の霊的重要性は、ヒンドゥー教の神話、特にラーマーヤナに関連する物語に深く根ざしています。
言い伝えによると、この岩はガネーシャ神が若い牛飼いに変装して、アスラであるラーヴァナの兄弟、ヴィビーシャナを欺いた場所とされています。

その言い伝えは、ラーマ神とラーヴァナの戦いにおいて、ヴィビーシャナがラーヴァナの弟でありながらラーマ神を助けたことに始まります。
ラーマ神は愛の証として、ヴィビーシャナにランガナータ神（ヴィシュヌ神）の像を渡しました。
ヴィビーシャナはその像を自らの王国であるランカー島に運ぼうとするも、神々は至高の存在がアスラの国に持ち込まれることを阻止したいと考えました。

像は一度地面に置くと動かすことができなくなるものでしたが、ヴィビーシャナがティルチラパッリでカーヴェーリー川に立ち寄り、儀式を行おうとした時でした。
ヴィビーシャナは像を地面に置かないよう厳しく指示した上で、ある少年（変装したガネーシャ神）に一時的に像を預けます。
しかし、賢明なガネーシャ神はその像を地面の上に置きました。
ヴィビーシャナが何が起こったかを理解したとき、少年を岩の上まで追いかけると、頂上でガネーシャ神は本当の姿を現しました。
この神の介入により、ランガナータ像はティルチラパッリのシュリーランガムに残り、有名なランガナータスワミ寺院の主神となりました。

この神話的なつながりは、ウッチ・ピッラヤル寺院に莫大な霊的意義を与えるとともに、南インドの聖なる地の重要な一部としています。

霊的体験
ウッチ・ピッラヤル寺院を訪れることは、すべての感覚を刺激する霊的体験となります。
頂上までの登山は身体的に厳しいものであっても、霊的な旅の比喩と見なされ、一歩一歩が参拝者を神聖なものに近づけていきます。

登っていくにつれて、ティルチラパッリのパノラマビューが広がり、シュリーランガム寺院やティルヴァナイカヴァル寺院などの他の重要な聖地を垣間見ることができます。
この地域のより広大な聖なる風景との視覚的なつながりが、登山の霊的意義をさらに高めています。

寺院の鐘の音、マントラの詠唱、お香の香りが、瞑想と内省に適した雰囲気を作り出しています。
頂上に到達しウッチ・ピッラヤルを垣間見ると、多くの参拝者が平和と清浄を感じると伝えています。

霊的な上昇の聖地
ウッチ・ピッラヤル寺院は、ティルチラパッリの岩の砦の頂上に立つ霊性、歴史、文化の灯台です。
その独特な立地、神話的なつながり、何世紀にもわたる伝統は、今なお参拝者を鼓舞し、高揚させる聖地となっています。

寺院に到達するために437段の階段を登る旅は、霊的な上昇の比喩となり、一歩一歩が参拝者を神聖なものに近づけていきます。
頂上からのパノラマの景色、足元の古代の岩、ウッチ・ピッラヤルの姿をしたガネーシャ神の存在が、忘れられない霊的体験を生み出します。

宗教的な崇拝、歴史的な関心、文化的な探求のいずれを目的に訪れても、ウッチ・ピッラヤル寺院はインドの霊的遺産との深いつながりを与えてくれます。
それは信仰の永続的な力と、地上と神聖なものを橋渡しする聖なる空間の永遠の魅力の証として存在し続けています。

■寺院の詳細■

・場所：ウッチ・ピッラヤル寺院（ティルチラパッリ）

・主神：ガネーシャ神
・特徴：７世紀にさかのぼる、タミル・ナードゥ州で最も古い歴史を持つ寺院のひとつ
・建築：異なる歴史的時期のさまざまなスタイルが融合しており、ドラヴィダ建築の進化を示す
・歴史：チョーラ朝、パーンディヤ朝、ヴィジャヤナガル帝国など、何世紀にもわたる改修と拡張

■このプージャー・サービスの内容■

・ウッチ・ピッラヤル寺院（ティルチラパッリ）でのアルチャナ（神前において僧侶が名前を奏上する儀式）

※お申し込み日（ご入金日）より２週間後（＋14日）からご希望の日程をお選びいただけます。寺院の都合により第１希望での実施が難しい場合があるため、第３希望までの日程をご入力ください。
※２〜３ヶ月後に、プージャーのプラサーダムをお送りいたします（写真は付属いたしません）。
※お申し込み時に、祈願者名、ナクシャトラ（未記入でも可。必要な場合は生年月日・誕生地住所・誕生時間をお知らせいただければ、確認させていただきます）をお知らせください。
※１回のお申し込みで、同じ姓のご家族４名様までご参加いただけます。
※お送りするプラサードは１回のお申し込みにつき１名様分のみとなります。人数分のプラサードをご希望の場合は、人数分のお申し込み数が必要となります。
※ご家族でお申し込みいただいた場合、実施寺院によっては、「Yamada Family」などと家族の姓でまとめて実施される場合があります。個人名での実施をご希望の場合は、１回のお申し込みにつき、１名様分のみの情報をご記入ください。