人類の歴史の中で、太陽は人々から畏怖、感謝、敬意、崇拝を受けてきたもっとも大きな存在です。
世界にあらわれた宗教のほとんどは、この霊感の源泉である太陽を取り入れてきました。時間の概念、日夜のリズム、季節の移り変わり……太陽はいつもわたしたちと共にあり、人類をひとつに結びつけています。
科学では、この偉大な火の玉が、水素とヘリウムから成り立ち、地上の生命たちは、その核融合によるエネルギーの恩恵を受けていることを見いだしました。しかし、太陽エネルギーの物理的な活用以外にも、人々は太陽にはわれわれが行き着く最終点があると考え、太古から礼拝の対象とされてきました。エジプト、バビロン、ペルシャ、ペルーの神話や、ソロモン寺院、ストーンヘンジ、インド・コナラクの太陽神寺院などの遺物、そして生命にとって最適な環境に保たれた地球と太陽との関係という天文学的な謎を超えて、太陽は神秘的な光彩を放ち続けています。太陽の内に潜む光、火の中に宿る精霊??宇宙の慈悲深い母のように輝き続けるその姿は、まさにわたしたちが知っているガーヤトリー女神です。
苦しいときも、悲しいときも、わたしたちが太陽を見つめるときは、意識するしないに関わらず、それはガーヤトリーの慈愛溢れる笑顔を見上げているのと同じことです。この素晴らしい幸運を祝し、この偉大な存在を顕在意識の中で感じ取れるように、わたしたちはガーヤトリー・マントラを授けられました。言葉に出して歌い、瞑想する機会に恵まれることは、わたしたちの貴重な特権です。
インド全土で広く称賛されているガーヤトリー・マントラの最高の地位は、クリシュナ神がバガヴァッド・ギーターの中で、彼はマントラの中でガーヤトリーであると宣言したことで、さらに高まりました(第10章35節)。地上での物質的な生活は、太陽の至高の力ガーヤトリーの恵みによるものです。それは、ガーヤトリー・マントラが、肉体、精神、感情のあらゆる存在のレベルに力を与えているからに他なりません。したがって、わたしたちの文化的背景が異なろうと、科学的信条が異なろうと、信仰の対象が異なろうと、ガーヤトリー・マントラを選び、それを唱え、それを瞑想し、吸収するならば、まるで水門が開き勢いよく水が流れ出るように、知性や創造的な能力が開花するでしょう。このマントラは、太古からの実践的な経験に裏付けられ、形而下の世界、そして形而上の世界にいたり、わたしたちに神の祝福を与え、精神的な向上をもたらすといわれ続けています。
今まさに起こっている世界規模の混沌とした状況に対して、ガーヤトリー・マントラは、それを信じようと信じなかろうと、内在の神性を開花させる手段になるでしょう。このアルバムでは、人類の究極のスピリチュアル・ジャーニーとなり得るガーヤトリー・マントラを、リスナーに少しでも紹介できればという思いで製作されました。
収録曲
01. Gayatri ke Mahamantra se
02. Gayatri Chalisa
03. Gayatri Mahima
04. Jai Jai Man Gayatri
05. Shankar ka Dhyana
06. Gayatri ke Mahamantra se
07. Arati Gayatri ki
歌手:Anuradha Paudwal, Suresh Wadkar, Ravindra Sathe
レーベル:T-Series, India