グルに感謝の意を捧げるグル・プールニマー(師への満月祭)の吉日に、霊的指導者として崇められるシルディ・サイババを礼拝するサイババ寺院でのプージャー(アルチャナ)です。
インドの霊的指導者であるシルディ・サイババ(1838年頃〜1918年10月15日没)は、国や宗教を越え、世界中の人々から神の化身として崇められる存在です。サイババは、ヒンドゥーの修行僧を意味するヨーギー、また、イスラームの修行僧を意味するファキールとも呼ばれ、現代においてもヒンドゥー教徒やイスラーム教徒たちから広く崇められています。ヒンディー語で「ドワールカーマイ」と名付けられたモスクに住み、そこでヒンドゥー教とイスラーム教の儀式を行い、両宗教の言葉や様式を用いながら教えを説いたサイババは、彼の人生をもって、争いが絶えなかったヒンドゥー教とイスラーム教の融和を図りました。
自己の本質への気づきを説き続けたサイババは、厳しい霊性修行の道を助ける導師(サットグル、またはムルシド)の重要性を説いています。それは、サイババ自身が日々の行動の中で示しました。数々の奇跡を起こしながら、道徳的な規範を説き、愛すること、助けること、受け入れること、満ち足りることを実践するとともに、神と導師への献身の重要性をその教えの中心で説き続けています。サイババの有名な言葉に「サブ・カー・マリク・エーク」があります。「神はあらゆるところに浸透している」を意味するこの言葉は、宗教や信仰を超え、現代でも人々を結びつけています。
サイババの出生は不明な点が多く、謎に包まれています。一説に、サイババはインド西部に位置するマハーラーシュトラ州パルバニーのパートリーという村で生まれたと伝えられます。その後、シルディの村に到着し、ニームの木の下で瞑想を始めたのは、16歳の頃であったといわれます。この時、この少年がどこから来て、なぜそこに座っているのか、その理由は知れず、この少年の名前を知る者すらいませんでした。しかし、そこでサイババは人々の不治の病を癒すなど、数々の奇跡を行います。その後、忽然と姿を消したサイババが再びシルディに戻った時、僧侶のムハーラサーパティが彼を聖者として迎え入れ、「ヤー・サイ!(ようこそ、サイ!)」と挨拶をしました。こうして、彼はサイと呼ばれるようになったといわれます。
「サイ(サーイー)」は、ペルシア語で「聖者」意味します。また、ウルドゥー語では、「巨匠」や「領主」を称えて呼ぶ言葉であり、それは、ペルシア語のSayeから派生した「影」を意味し、比喩的に「支え」や「保護」を意味するともいわれます。サンスクリット語の「サークシャート・イーシュヴァラ(神の現れ)」という言葉を意味しているという説もあります。「ババ(バーバー)」という言葉は、インドや中東において「父」や「老人」を称えて呼ぶ言葉です。つまり、「サイババ(サーイー・バーバー)」とは、「聖なる父」を意味します。
宗教を超えて相互愛を説いたサイババは、まさに聖なる父であり、その教えは、多くの聖者たちの思想に影響を与えました。シルディにあるカンドーバー寺院の僧侶ムハーラサーパティやウパーサニー・マハーラージなど、サイババの弟子たちは、後に聖者として崇められるようになっています。
「あなたのことはすべて知っている。
わたしはあなたとともに生きているからだ。
わたしはあなたであり、すべてはわたしなのだ」
(シルディ・サイババ)
シルディ・サイババは、肉体を脱ぎ去った現在でも生き続け、彼を拠り所とするすべての帰依者の悲哀を取り除き、喜びと幸せを授けること、そして、寄る辺のない人々に救いの手を差し伸べ、彼らを教え導き、あらゆる面における繁栄と成功を与えることを約束しています。
グルに感謝の意を捧げるグル・プールニマー(師への満月祭)の吉日に、以下の三寺院において、アルチャナ(神前において僧侶が名前を奏上する儀式)を実施します。
■プージャー(アルチャナ:神前において僧侶が名前を奏上する儀式)実施寺院■
・サイ・ババ寺院(チェンナイ、マイラポール)
・サイ・ババ寺院(チェンナイ、ニーランカライ)
・サイ・ババ寺院(チェンナイ、シェノイ ナガル)
※プージャー実施日は、2025年7月10日(木)のグル・プールニマー(インド時間)となります。
※お申し込みは、7月7日(月)18:00ご入金確認分までの受け付けとなります。
※2〜3ヶ月後に、プージャーのプラサーダムをお送りいたします(写真は付属いたしません)。
※お申し込み時に、祈願者名、ナクシャトラ(未記入でも可。必要な場合は生年月日・誕生地住所・誕生時間をお知らせいただければ、確認させていただきます)をお知らせください。
※1回のお申し込みで、同じ姓のご家族4名様までご参加いただけます。
※お送りするプラサードは1回のお申し込みにつき1名様分のみとなります。人数分のプラサードをご希望の場合は、人数分のお申し込み数が必要となります。
※ご家族でお申し込みいただいた場合、実施寺院によっては、「Yamada Family」などと家族の姓でまとめて実施される場合があります。個人名での実施をご希望の場合は、1回のお申し込みにつき、1名様分のみの情報をご記入ください。